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末期がんと診断され、不安な日々を過ごしています。
本やネットの情報には、末期と診断後にがんが完全に治ったり、長生きしたりするケースがみられます。
医者に見放されたような人たちがなぜ治っていくのか、
代替療法のようなものがたくさんある中で何をどう考えれば良いのか、
藤岡先生、アドバイスをお願いいたします。

 

マダム正面

 

回答者 藤岡典代(ふじおか・ふみよ)先生

がんのセカンドオピニオンとして人気の高い藤岡医院で、薬剤師・心理カウンセラーとして患者を心理面から支えてきた。昨年、自身に肺がんが見つかり、患者の心理をより深く理解できるようになり、その実感を元に回答いただいています。

 

 

体の中のスイッチがオンに

 

私自身も、あなたと同じような思いにかられることがあります。末期と診断されたら、なおさらのことでしょう。

私の友人や藤岡医院の患者さんには、西洋医学からすると奇跡と思えるような治り方をした方がけっこうおられます。

この人はどうやって厳しい状態から抜け出して完治のところまで持って行かれたのか、そのプロセスとか、ほかの方との違いみたいなものを知りたいというのは、がんの患者さんのみならず、一般の方も興味のあるところじゃないかと思います。

 

がんを克服した人は、中には西洋医学的な治療がうまくはまって完治したというケースもあるかも知れませんが、

たいていの場合は、その人の体の中にスイッチみたいなものがあって、それが切り替わるきっかけがあって奇跡的なことがおこったという場合が多いようです。

 

がんを告知されて、「わたし、こんなにがんばってきたのに、もうやってらんない。こうなったら、もう好きなように生きよう!」と、それがきっかけで病気を手放して、治癒してしまったという人もいます。

 

また、もうあと少ししか生きられないと分かったときに、自分は生かされていたんだという思いがあふれてきて、抜け落ちる髪の毛一本にも感謝の気持ちがわいてきて、「ありがとう」を百万回くらい言った。気づくと完治していたという方もいます。

こういう方々は、がんをきかっけに体の中のスイッチがオンに切り替わったからだろうと思います。

 

絶対に治るという信念と習慣力

 

また、にんじんジュースが効くと聞いて、盲信するかのごとくにんじんジュースを飲んだら治ったという人もいれば、

あるサプリを飲んだら良くなったという人もいます。

中には、1日10キロ歩いたという人もいれば温冷浴をし続けたという人もいます。

 

こうした現象が起きるのは、何の治療をしたとか、どのサプリを飲んだとか、何を食べたという事実よりも、

その人が、にんじんジュースやサプリを飲んだり、何かをやることによって、

「自分は大丈夫、必ず治る」と信じたからだと思うのです。

 

つまり、それをすることで自分が治ると心から信じたということと、それをひたすらやり続けたということ。

 言ってみれば、治癒への信念と習慣力ですね。

治っている人は、そこまでやるかというくらいまでやっているんですね。

 

何がスイッチとなるかわかりませんが、奇跡的に治癒した人は必ずそういうものを持っているんです。それが何かは、人それぞれだと思います。

 

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がんはメッセンジャー

 

がんの心理療法のサイモントン療法では、がんという病気は、変化を促す思いやりのあるメッセンジャーだと言っています。

自分が不自然な状態や不調和な状態にあるとき、病気という形ではなくてもいろいろな形でメッセージが来ているというのです。

 

ああこんなことやりたくないのよねとストレスを感じていたけれど、なんとなく続けてきたことが病気になったことで、やっぱりダメだよねとバサッと切る勇気を持った。これだけで治癒していくケースもたくさんあります。

 

また、がんになったおかげで、家族とも対話ができるようになったし、夫は妻はこんなにも自分のことを思ってくれていたんだとか、友だちっていいなあとか、そうした恩恵みたいなものを感じることで、治癒していくケースもあります。

何でも人のせいだったと思っていたのが、自分の考え方を変えることで、人が変わって見え、その人の行動まで変えてしまった。そうした過程で治癒していったケースもあったりと、そこまでやってくれるのです、がんという病気は。

 

恩恵が恩恵として自分の中で理解ができたときに、病気は自分に大切な何かを教えてくれたメッセンジャーだったんだと気づく。

 それに気づいたときに、病気はメッセンジャーとしての役割を終え、病気である必要がなくなって消えていくということがあるのですね。

 

治癒への道はオリジナル

 

100人いれば100通りの治癒の道があります。

たとえ同じ治療をしたとしても治癒のプロセスと効果は違うでしょう。

なぜならば、私たち自身が個性ある唯一無二の存在だからです。

 

ですから、治療者は最も自分のことを知っている自分なのです。

主治医は、治療の一端を担う人、家族や友人はサポーター。あくまでも治療の舵取り役は自分であることを忘れてはなりません。

 

どうやって癒えていくかは、どう生きるかです。

 

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不安や恐怖に苛まれて治療を選択するか、希望や信頼から選択するかで、日々の生活の質が変わってくるでしょうし、治療効果にも影響を与えるでしょう。

 

奇跡的な治癒を遂げた人は、不安や恐怖を乗り越えることのできる希望や信頼を育むことの出来た人ではないかと私は思います。

私も試行錯誤を繰り返しながら、治癒への道を歩いています。

険しい道ですが、希望と信頼を光にゆっくり焦らずに歩みを進めていくつもりです。

 

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「末期になってもできることがある」「最後まで希望はある」というメッセージに貫かれた本が、

藤岡靖也+藤岡典代著『最期の晩餐~がん治癒へのターニングポイント』です。

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最期の晩餐 がん治癒へのターニングポイント(藤岡靖也・藤岡典代著)