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作家の石川真理子さんに『乙女の心得』の発刊を記念して、ご登場いただきました。
あまたある女性向け自己啓発本の中で「この本はちょっと違う」との感想をお寄せいただいていますが、その秘密がわかるかもしれません。

 

真理子さん


作家・石川真理子


武士の家系に生まれ、明治生まれの祖母から武家に伝わる薫陶を受ける。文筆活動の傍ら、武士道や婦道についての啓蒙活動をおこなっている。代表作に『女子の武士道』がある。

 

 

生きるとは迷いの連続

 

人生は平坦な道ばかりではありません。

 

不幸に見える出来事も、本当は必要があって起きているのでしょうし、
乗り越えられるようになっているのだろうと思います。

 

でもそれがわからず、自分にとって大切な経験なのだと受け止められるだけの教養や精神性を持っていなかったとすれば、人生はつらいことばかりだとさえ思ってしまうでしょう。

年老いて、病気にもなり、最後には死んでゆく、いったい何が嬉しくて生きるのかと。

 

お金が欲しい、成功したい、認められたい。
誰でも大なり小なりそう思うものだし、欲は必要なものだと思いますが、あまりにも囚われてしまうと、苦しいですよね。

 

私のこれまでの人生を振り返って思うことは、生きるというのは迷いの連続ではないかということです。

 

迷いながら、その中で何を掴むか。

迷いながらも、どの方向へと進むのか。

 

その方向性を示すものが、人間教育であり、修身であり、家庭における躾だったと思うのです。

 

 

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私自身は、祖母から武家に伝わる薫陶を受けて育ち、それはとても有難いことでした。

 

いろんなことでそれなり迷いながらやってきましたけれど、今ようやく自分にしかできない何かを掴みかけているという実感があります。

その一方で、いや、まだわかってないかもしれない。死ぬときもわからないかもしれない、そういう気持ちもあるんです。

すると、また祖母の教えに立ち返るのです。

 

 

生きる意味を追い求めるより大切なこと

 

生きる意味とか、意義とか考えていくと、わからなくなりますよね。

 

それは、人生という大きなくくりで見るからだと思うんです。

むしろ、いま目の前にあること、やるべきことに一所懸命になればいいのであって、人生の意味とか意義とか、そんなのはもう天に任せてしまったほうがいいような気がします。

 

私たちは自分の意志で生まれてきたわけではないし、さあ死のうと思って、心臓を止めることもできない。

自分の命はどうにもならないのだと分かったら、もうお任せするほかないのではないでしょうか。

 

たとえ意味も意義もなかったとしても、なにも残らなくてもいい。

最近は、何も残らなかったとしても、私の大切にしてきた思いは、眼には見えなくても残っていくのではないかという気がしています。

 

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一所懸命に打ち込む、その姿が人を感化する

 

一所懸命というのは武士の言葉で、この一瞬に全力で打ち込むというのは、並大抵なことじゃありません。

だけどそうありたい、そうあろうという気持ちを常に抱いてがんばっているうちに、気がついたら、それが少しできるようになっているんです。


私は一気呵成にやり遂げるタイプなので、周りの人が心配するぐらい打ち込んで、大丈夫なのかとよく言われます。

でも、それが私なんですね。中途半端にブレーキは踏まない。

かっこつけているみたいで恥ずかしいですが、走りながら死ぬほうがいいくらいに思っているところがあります。でも本当にそうなったら、幸せです。

 

そういう風に生きつづけられたら、子供とか、周りの誰かとか、かかわった人の中で何かの種になって芽を吹き、果実になるかもしれない。

それが感化というものではないかと思います。

 

私たち自身も、先人が種をまき、実った果実を知らず知らずいただきながら生きているのではないでしょうか。

眼には見えない「想い」というものを、いつのまにか受け取っているのです。

 

 

「あなたを見ていると感動するのよ」

 

30歳後半の頃、ある方に、「あなたを見てると感動するのよ」って言われたんですね。

今思い出してみても、そんなふうに言われたことはとても嬉しかった。

私がした行為に感心したとか、私の能力を褒められたというのではなくて、私が生きている姿に何かを感じてくださったわけですから。

 

たとえばオリンピックなどで選手達の戦う姿が大きな感動を呼ぶのは、その一瞬に命を燃やし、生ききってるからだと思うんです。

 

自分が生かされているということに目覚めて、一瞬一瞬を生きる。それが美しく生きるということであり、そういう姿に人は感動を覚えるのではないかと思います。

 

新刊『乙女の心得』は、著者自身がさまざま迷いながらも到達した境地も綴られてあり、一行の言葉が染み渡るようなそんな本です。
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