深澤さん写真

深澤大輝さん、撮影・村井明広

 

牛乳というと“栄養満点で体にいい食材”の代名詞ですが、

「じつは牛乳などの乳製品を食べない生活をしていると、体調が良くなります」

と元ビーガンレストランシェフで現在はオーガニックレストランの監修などもおこなっている料理研究家の深澤大輝さんは言います。

 

いったいなぜなのでしょうか。

 

日本人は牛乳を消化しにくく、アレルギーを誘発する

 

たんぱく質が豊富と言われる牛乳は、その名のとおり「牛の乳」。牛の赤ちゃんが育つのに最適な成分でできています。

 

牛乳に含まれている乳糖という成分は人間にとって消化しづらく、特に日本人にいたっては、「その85%が乳糖を消化する酵素を持っていない」とアメリカのフランク・オスキー医師は著書のなかで言っています。

 

生存するために牛乳が必要な環境下にいる人種は、乳糖の消化酵素を持つこともあるようですが、日本人には必要がなかったのでしょう。

牛乳を摂取することでおこる放屁感や下痢、腹部膨満感は、消化不良によるものです。

アレルギーを引き起こす要因にもなり、喘息やじんましん、くしゃみ、ひいては心筋梗塞やがんになるリスクがあるという報告もあります。

 

ちなみに、牛乳と同じく栄養満点食材の代名詞である卵は、消化する際に胆のうなどにストレスをかけ、疲労感や倦怠感の原因になると言われています。

 

牛乳のせいで体調の悪い状態が「普通」と思っている

 

牛乳や乳製品をつねに摂り続けていると、体調の悪い状態が慢性的になり、元の健康状態がわからなくなってしまいます。

そこで、しばらく抜いてみると、断然体調が良くなったように感じるのです。

実際は消化吸収するストレスで麻痺し、疲労していた体が、本来の状態を思い出しただけなのですが…。

 

こう聞くと「やってみない理由はない」と思われるはずですが、いざやろうとすると、結構難しいことに気付きます。

 

なぜなら、現代の食生活において乳製品はあらゆるものに含まれているからです。

バターやチーズも乳製品ですから、ケーキやクッキー、ホットケーキなどの洋菓子類はほぼ全滅。ピザやグラタンも食べられません。

表示を見てもらえばわかりますが、市販の加工食品の多くには乳製品が使われています。

 

牛乳を抜けばダイエット効果も

 

牛乳や乳製品を断つのは難しいとはいえ、試すだけの価値はあります。

自然と和食中心のヘルシーな食生活に近づきますので、余分な脂肪が落ちて体重が減り、ダイエットに成功する方が多いのです。

乳製品を使った料理やお菓子は高カロリーのものがほとんどなので、そのせいもあるでしょう。

肉や魚は普通に食べつつ、牛乳や乳製品を抜く生活を1カ月続けるだけで、驚くほど体型が変わる方もいます。

1カ月続けるのは難しくても、まずは1〜2週間からチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。体調の変化を感じることはできると思います。

 

深澤大輝さん著『ふだん料理革命』には、お料理のコツのほか、毎日の食との向き合い方も掲載されています!!