サンヤツ、ゼンゴ、ハンゴ

 

サンヤツ広告って、知ってますか?

 

サンヤツ、ゼンゴ、ハンゴ……
どこかで聞いたことがあるかもしれませんが、
すべて新聞の書籍広告の名称です。

 

サンヤツは、3段8ツ割。

 

 

新聞の1面の下にずらっと並んでいる本の広告、
その1つひとつを指します。
記事の3段分のスペースを8つに分けましたということですね。
(雑誌の広告は、サンムツといって6つに分割。)

 

 

で、ゼンゴは全5段、ハンゴは5段の半分。
こちらは全国紙の場合、2、3、4面あたりに入っています。

 

出版文化を守るための配慮 

 

1面に掲載されるサンヤツは、「連合広告」といって、
1社の本が飛び抜けて目立つということがないように、
書体の種類や大きさの制限があり、かなり細かく規定されています。


みんながそれぞれに目立つようにという配慮のようです。

 

なので、けっこう1面の広告は美しいですよね。
しかも、ここに企業広告が来ることはありません。
企業広告のほうが掲載料ははるかに高いはずなのに。

 

そこは、出版は文化であるとの認識のもと、
新聞社が守ってくれているのです。

 

2面も3面も書籍や雑誌の広告が先で、
あとの面で企業広告が出てくるというのも、同じ理由と聞きました。

 

広告料金に見合った効果が期待できるか?

 

しかし、長らく続く出版不況。
大事に作り上げた本を多くの人に知って欲しい、

でも、刷り部数を少なく抑えた中で、
広告料に見合った効果が期待できるのか、

といったジレンマが私たち出版社にはつきまといます。
(全国紙のサンヤツ広告料は、けっこう高いのです)

 

 

今は、広告料に見合った効果は期待しなくても、
別の効果(書店向け、著者向けなど)で出稿する会社が多いようです。

わが社も、本日、読売新聞にサンヤツ広告を出しました。
昨年に出版した既刊本ですが、

 

取次会社が決まり、全国の書店に再配本していただいたため、
より多くの読者に本の存在を知ってもらいたいとの思い、

取次会社や書店さんへの感謝の気持ち、

 

そして何よりも、
立ち上げたばかりのわが社で本を出そうとしてくださった著者への感謝。

 

願わくば、読者も、著者も、書店も取次も、わが社も、

みんながニコニコになる広告効果がありますように。

(良本和惠)