クラウドファンディング

 

良い企画と原稿があるけれど、商業出版は難しそう。

しかも、自費出版する資金がない!
そんな方に、資金がなくても出版できる方法をご紹介します。

夢を支える仕組み、クラウドファンディング

 

クラウドファンディングが世の中に出た頃は、他人から資金を集めることをよしとしない雰囲気もありましたが、いまや夢実現の方法として定着しつつあります。

私の会社グッドブックスにも、クラウドファンディングで集めた資金で作った本があります。

 

『乳がんと里芋湿布』です。

本書の内容は、こちらから>>>

乳がんと里芋湿布(鬼塚晶子著)

 

「こんな本が欲しかった」「ならば自分で作ろう」

 

著者の鬼塚晶子さんは、乳がんになり、医者に言われるままに手術を受け、放射線治療を受けますが、数年後に再発。今度は自分の意志で自然療法に取り組みたいと選んだのが、里芋湿布でした。

しかし、里芋湿布のやり方について文章で書かれた本はあるものの、実際にどうやって患部に当てるかなど、手探り状態でした。

写真で解説されている本があったら、どんなに心強かっただろうとの思いが、ならば自分で撮影して本にして、誰かの役に立ちたいという思いへと変化していきました。

 

そして、まずは手作りの冊子を作り、同じような経験を持つ人へ届けたいという夢を描くようになりました。

 

手作り冊子から書籍へ

 

そこで、彼女の友人だった私のところに、本を作るのにいくらかかるかと問い合わせがあったわけですが、私は1000部で約100万円と答え、それを普及するとなると、さらに資金が必要だと伝えました。

「現実は厳しいんですね」と言いつつも、諦めなかった彼女は、その夢をクラウドファンディングに託したのです。

 

多くの共感・協力者が集まる

 

クラウドファンディングの主催者が彼女の夢を聞いて共感し、背中を押してくれました。

クラウドファンディングへの企画書つくりから始まり、多くの方々に自分がなぜこの本を作りたいか、この本を必要とする人がたくさんいることをインタビューで語りました。

 

多くの乳がんの患者さんに読まれています

 

それは多くの人々によって拡散され、半分の期間で目標額を達成し、資金がプラス数十万円集まり、出版が実現しました。

クラウドファンディングには返礼品が付きものなので、そのまま資金にすることができませんが、彼女の場合は、多くの人が返礼品なし、あるいは出版した本や彼女のカウンセリングを受ける権利を選択したようです(鬼塚さんは心理カウンセリングの資格を持っています)。

出来上がった本は、彼女の地元の書店数店舗と、Amazon、そして弊社のオンラインショップで販売していますが、今でも売れ続け、彼女の知らない多くの乳がんの患者さんを勇気づけています。

 

(書籍編集者 良本和惠)