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 本は一度読むと再び手に取るまで間隔があくことが多く、久々に読もうとすると所々にシミや斑点などの汚れが付着していることも珍しくありません。

 

汚れの原因はさまざまですが、本に使われている紙質ごとの落とし方があります。

また、コーヒーなど飲み物の汚れを落とすことも可能です。

 

 

本につくシミや斑点のような汚れの原因とは

 

本にはいつの間にかシミや斑点などの汚れがついていることがあります。

 

汚れの原因は主に3つあり、まず挙げられるのが水によるものです。

バッグの中に本を入れているときに雨に降られてしまったり、水滴がつくとその部分が変色し、シミになります。

 

また、本を読んだときに付着した埃や食べかすなども汚れの原因です。

ホコリや食べかすは紙に付着していると酸化が進み、シミとして残ってしまうのです。

 

斑点の汚れはダニをはじめとする小さな虫の排泄物です。

長期間にわたって保管していた本に多く見られます。

 

 

汚れを落とす方法はある?

 

シミや斑点などの汚れを落とす方法は、本に使用されている紙質によって異なります。

 

ビニールコーティングされたカバーは、ウェットティッシュを使うことが可能です。

アルコールを含んだウェットティッシュで汚れた部分を丁寧に拭くとけっこう綺麗になりますよ。

 

本文用紙のほとんどが上質紙や中質紙なので、消しゴムでこする落とし方が有効です。

特に砂消しゴムが効果的ですが、強くこすりすぎると紙を巻き込んで破れてしまうため注意が必要です。

 

本の小口や天地の部分についた手垢などの汚れは、消しゴムで落とすか、紙ヤスリで研磨します。ひどい汚れでない場合、きれいに取れます。

 

 

コーヒーや飲み物の汚れがついてしまった場合の対処方法

 

読書をしながら飲み物を飲むことは珍しくありませんが、本にコーヒーなどのシミ汚れがついてしまったときはすぐに対処することで落とすことができます。

 

まず、ティッシュをシミ部分に当てて水分を吸い取ります。

続いて印刷用紙などの紙を裏のページに挟み、新しいティッシュに台所用漂白剤を染みこませてシミ部分に軽く押し当てます。

この際、ゴム手袋を着用することを忘れないようにしましょう。

 

この時点でシミが抜けているはずなので、最後に再び新しいティッシュで水分を吸い取れば完了です。

 

ちなみに、出版社は汚れにどう対処しているか

 

出版社でも、本屋さんから戻ってきた本を改装して再出荷しています。

主に、天地や小口についてしまった汚れを研磨します。普通は機械式のやすりを使いますが、消しゴムを使うこともあります。

 

しかし、カバーや帯は、磨いたりせずに取り替えます。(掛け替え用のカバーやオビはあらかじめ多く作っています)

中身の本文用紙が汚れたり、折れたりしていたらあきらめて廃棄処分になります。

こうして再出荷された本は、店頭で本を手にとってよーく見ると、研磨の跡がわかるかもしれません。