クリスマスプレゼント〜
ではありませんが、
嬉しい頂き物をしました。

 

 

アンティークな革装本。しおりまで革です。
背の部分には、背バンドという山が4つ。
日本ではなかなか見ることはありませんね。

 

中身を開いたら、中公新書の『オルテガ』でした。
(オルテガは、スペインが生んだ天才的な哲学者です。)

特注で装丁されたとのこと。

 

 

この本、本書の著者で評論家で元外交官の色摩力夫先生から頂いたのです。

じつは、もう1冊頂いたのですが、
こちらは文字の部分が引っ込んでいます。

 

 

カラ箔といわれる箔を使わない加工技術で、凸版で圧を加えておこないます。
箔押しは、書店に行くと今でも見られますが、
ほとんどが簡易箔押しと言って、熱でおこないます。
特にカラ箔などは、ほとんど目にしなくなりました。

開いてみると、スペイン語。

4

色摩先生が自らスペイン語で書かれたスペイン語版『オルテガ』です。
もちろん、私は1行も読めません。

 

西洋には、大切にしたい本は、自分の好みで装丁を行う文化があるそうなんです。
それを前提に、カバーデザインはシンプルなものが多いとのことです。

 

そのほか、先生の奥様から見せていただいたのが、こちら。
金箔です。

 

うっかり撮影し忘れましたが、見返しは鮮やかなマーブリング柄でした。
奥様は、「これをプレゼントされた時、何よりも嬉しかった」とおっしゃいました。
大切な本は、自分好みの装丁で、世界に1冊しかない本として残しておく。
なんと素敵な文化でしょうか。

 

 

私が駆け出しの頃は、装丁家さんの中に手作りの装丁を教えている方もいましたが、
今は聞いたことがありません。
日本にも、こうした文化があったらいいと思いませんか?

 

ちなみに、今、色摩力夫先生の本を手がけています。
各国の駐在大使を歴任しながら、国際法の専門家として不動の地位を築いてきた著者が、今の日本を取り巻く国際環境に対して、目から鱗の論を展開します。

どうぞ、お楽しみに。
(良本和惠)