グッドブックスは、「この本に出会ってよかった」と喜ばれるような本を出版してまいります。

復興の日本人論 ~誰も書かなかった福島~

誰も書かなかった福島

 

本書には、福島で起きていたことや原発について、
報道されない多くの事実が語られています。

とりわけ賠償金に関わる問題は、住民への取材を重ねていくうちに浮き彫りになってきたもので、大手マスコミによっては語られることのなかった事実です。

著者自身、書くべきか書かざるべきか逡巡しながら、しかしこれが福島の人々を幸福にはしていないことを明らかにすべく書き上げていきました。
著者の背中を押したのは、取材で出会った福島の女性からの一通の手紙でした。

 

「福島県の本当の復興のために、国も、いわき市民も、そしてもちろん双葉郡の方も語ることのできない真実を明らかにしていただくことが、今いちばん必要なことのように感じています」

この一言に勇気づけられてようやく仕上げたのが、本書である。──本書序章より

 

賠償金に関しては、津波の被災者、原発事故による避難者、避難者を多く受け容れたいわき市の住民といった、さまざまな立場の人々に取材を重ね、その本音を引き出しています。

 

こんなに知らない福島のこと、原発のこと

 

賠償金問題のほかにも、

・住民の東電に対する独特の心情

・原発事故後の東電の、海外からすると信じられない謝罪方式

・風評に荷担するマスコミの報道姿勢

・事故後の福島原発の復興の様子

・国の将来に大きな影響を及ぼすエネルギー問題

など、マスコミがあまり報じない福島の現状や原発に関することが章ごとに、さまざまな視点から語られています。

多くの方が、「こんなに知らなかった福島のこと、原発のこと」と思われるにちがいありません。

 

なぜ「日本人論」なのか

 

序章には、次のような一文があります。

 

日本は世界で稀に見る優秀な人的資源をもつ素晴らしい国だ。島国だから、日本なりの正義、倫理、不文の掟ができた。争わずに物事を解決する知恵も育まれた。

なのに今、福島の復興を邪魔しているものは、よりによって、その日本的な思考法のようにさえ感じる。…そんな思いを巡らせているうちに、本稿はしだいに、福島をめぐる『日本人論』となった。

 

ドイツ在住35年の著者は、ドイツやヨーロッパと日本を比較した読み物を何冊も上梓し、日本人が気づかない日本の美点を指摘してきました。
しかし3.11後の日本を訪れ取材を重ねていく中で、日本人特有のものの捉え方や行動様式が復興を邪魔していることに気づいていきます。

本書のさまざまなテーマの中に、私たちは日本人特有のものの見方・行動様式を見いだすことでしょう。

 

本書は、35年ものあいだ日本を離れ、ヨーロッパの感覚を身に着けてきた著者だからこそできた日本復興論ともいうべき大著です。

 

 

復興の日本人論 誰も書かなかった福島(川口マーン惠美著)

復興の日本人論 〜誰も書かなかった福島

川口マーン惠美 著

2017年11月22日発売 248ページ 定価1,400円+税

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『復興の日本人論』 もくじ
序章 ドイツから3.11後の福島へ

ドイツで流されていたフェイクニュース 

巨額の賠償金が悪者に!? 

地元に渦巻く怒り 

執筆への迷い 

福島の女性からの手紙 

 

第一章 巨額の賠償金が生んだ「分断」

賠償金格差が“亀裂”を生む 

一世帯で一億円を超えることも!? 

「東電宝くじ」 

御殿は転売して現金化 

賠償金七兆円は国民の負担 

風評を恐れて孫が来ない 

いわきに広がる不協和音

不動産上昇率、二年連続日本一 

空回りする善意と熱意 

村内にできた賠償金格差 ほか

 

第二章 東電は謝罪していないのか  

滅多なことでは謝罪しない欧米企業 

ふつうの法治国家では法律のみが指針だが…… 

東電がお詫びのしるしに励む仕事 

依頼の筆頭は草刈り 

会社の責任を一身に引き受ける社員たち 

地元民の東電への屈折した思い 

過疎地にやって来た金の成る木 

反原発運動の構図からはずれていた福島 

利権の渦の中、天狗と化した東電 

隠蔽体質や驕りは本当にあるのか ほか

 

第三章 風評を作り続けるマスコミ

福島の人々を苦しめる風評 

一千通の抗議文と脅しの電話 

国際基準と桁が違う日本のセシウム基準値 

フレコンバッグの草が語るもの 

貯蔵タンクの水は世界ではふつうに海に捨てている 

基準値を上回る宇宙飛行士の被曝量 

除染すべき所が手つかずに 

風評被害の元祖、原子力船「むつ」

放射線を放射能と間違えて報道 

もしも正しい報道がなされていたら…… 

風評にとどめを刺した日本学術会議の報告書 ほか

 

第四章 報道よりもずっと先を行く福島 

五年後の福島第一原発を行く 

眠りに落ちてしまった帰宅困難区域 

死を覚悟して事故に向き合った人々 

電源喪失はなぜ起きたのか 

今、福島第一原発にあふれる活気 

結集される日本のテクノロジー 

高放射能下で働くロボット 

日本はなぜ廃炉を急ぐのか 

かつて放射能で汚染された町が全米で一番人気に 

福島がワインの名産地となる日 ほか

 

第五章 ドイツの失敗を繰り返すな

民主党政権による国家的損失  

ドイツとはまるで違う日本のエネルギー事情 

景気が上向きにならない本当の理由 

再エネはベースロード電源にはなり得ない 

電気の需給バランスを無視したドイツ再エネ法 

環境保護にとっても実質効率ゼロ 

火力の支えが必要な再エネ電気

もしも突然、電気が止まったら…… 

北海道の電気が危ない  ほか

 

第六章 日本が原子力を選択した日

もんじゅが夢の原子炉と言われたゆえん

「トイレのないマンション」問題を解決 

一生使用して乾電池一個分の廃棄物

原爆など作れない監視システム

核武装断念と引き替えに与えられた「核の傘」

核問題の根本を衝いたイラン大統領 

プルトニウムが溜まりつづける日本 

日印原子力協定がもつ意味 

核兵器と原発をごちゃまぜにするマスコミ

日本とインドは同じ危機にさらされていた ほか

 

第七章 復興への希望と力 

計算尺で事故時の原子炉内を推理した唯一の日本人 

繰り返し流れたあり得ない(?)映像 

事故の解明が進まない理由 

水素爆発を防げた可能性もあった 

NHK取材班が語る「失敗の本質」 

事故時における救いの神

小泉元首相のハチャメチャ発言 

岩波書店の原発礼賛本 

新たな電源立県の可能性と夢 

日本再生の一歩を福島から ほか

 

著者略歴

川口マーン惠美氏プロフィール写真川口マーン惠美(かわぐち・まーん・えみ)
作家(ドイツ・シュトゥットガルト在住)。日本大学芸術学部卒業後、渡独。85年、シュトゥットガルト国立音楽大学大学院ピアノ科修了。著書に、ベストセラーとなった『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』(講談社+α新書)、『ドイツで、日本とアジアはどう報じられているか?』(祥伝社)、『証言・フルトヴェングラーかカラヤンか』(新潮社選書)、『ドイツ流、日本流』(草思社文庫)、『ヨーロッパから民主主義が消える』(PHP新書)など多数。2016年に『ドイツの脱原発がよくわかる本』(草思社)が第36回エネルギーフォーラム賞・普及啓発賞受賞。ネットマガジン『現代ビジネス』(講談社)にて「シュトゥットガルト通信」を連載中。

 

 

 

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