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blog | 2016.10.20

読書が脳に与える効果とは

 脳に良いと言われている、読書。その効果については科学的にも研究されています。

ここでは、読書が脳に与える影響としてあげられる、5つの効果について紹介します。

 

 

大脳を活性化する

 

読書は、誰にでもできる大脳のトレーニングです。

集中して本を読む時、物語に没頭しているしている時、人は本の中に描写されているさまざまな風景や物音、においや、出てくる食べ物の味などに、想像を巡らせています。

内容を自分なりにリアルに想像しながら本を読むことによって、大脳の各所が活性化し、結果として脳が鍛えられる、ということです。

読書は誰でも、楽しみながらできる脳トレと言えます。

 

アルツハイマー病の予防につながる

 

記憶、思考、行動に問題を起こす脳の病気、アルツハイマー病。

ほとんどの場合、物忘れなどの小さな問題から始まり、徐々に判断能力の低下などが進んでゆく病気です。

 

こうした大まかな症状を聞いただけでも、読書にアルツハイマー病の予防効果が期待できることがわかりますよね。

読書はいわば、脳をフル活用する行為。記憶力や思考能力の衰えの抑制につながります。

病気の予防策としてはとても簡単であることも魅力的です。

 

ストレスを緩和する効果がある

 

たった6分間読書をするだけで、その人が感じているストレスの約3分の2が軽減される、という研究結果があるそうです。

音楽鑑賞や散歩といった方法もストレス軽減にはなりますが、読書にはそれを上回る効果があるとされているのです。

 

本の内容に没頭することで孤独を感じにくくさせるという効果もあり、短い時間であっても一時悩み事を忘れることで、かなりのストレスの軽減につながるのです。

 

情報処理能力のアップにつながる

 

インターネットが広く活用され、情報があふれる時代となっていますが、その分、必要な情報の取捨選択が難しいという点が否めません。

読書の場合、ビジネス書などは自分の目的や必要性をあらかじめ設定して読むものであるため、情報処理能力のアップが期待されます。

 

インターネットの情報量は魅力的ではありますが、不必要な情報も拾うリスクが少ないという点で、本による情報収集も魅力的と言えます。

 

コミュニケーション力のアップにつながる

 

想像を働かせながら本を読むことで、人は本の中にある描写を、実際体験したことのように感じ取ることができます。

これは、物音やにおいといった五感に関係する部分だけでなく、登場人物の感情を追ったりすることで、人はどんな時にどんな気持ちになるか、どういった考えを持つか、そういった想像力、理解力が高められるということでもあります。

 

結果、実際のコミュニケーションの場でその感覚が役立つこともあるはずです。

 

いかがでしたでしょうか。

インターネットにアクセスすれば欲しい情報がすぐに得られ、写真や動画を見れば視覚的にもわかりやすいことが多くあります。

しかし、読書のように文字だけの世界から想像力を働かせることによって、人間の脳には多くの刺激が与えられ活性化するという効果があります。

読書は脳を鍛えるために最適な方法と言えるのではないでしょうか。

 

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この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。