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blog | 2016.12.13
子育ての悩み~無理にほめなくても大丈夫! 正しい子供のほめ方
「子供はほめて育てよう」
と、子育て本や講座などでもよく言われています。
自分の子供もほめてあげなくちゃ! とは思うけれど、どうしてもダメなところばかりが目について、注意してばかり。
他の子なら躊躇なくほめられるのに、我が子をほめるのはなかなか難しいですね。
もちろん、子供をほめて育てることはとても大切ですが、
「無理にほめなくてもいいのです」
と家庭教育師で学校心理士や上級教育カウンセラーでもある大森弘先生はおっしゃっています。
言葉でほめなくてはならないと思っていませんか?
親が「ほめなくちゃ」と意識して、無理に表面的な言葉だけでほめる行為は、残念ながら「おだてる」になってしまいます。
おだてて子供をいい気分にさせることが目的ではないので、これでは子育てにとっていい効果は得られないのだそうです。
ほめる行為で
「あなたに関心をもっているよ」
「あなたを認めているよ」
と伝えることが、いちばん大きな目的。
だから、その2つのメッセージが伝わるのであれば、言葉以外のほめ方でもいいわけです。
言葉以外のほめ方って? と疑問に思われるかもしれませんが、例えば、頑張っている子供にうなずきやVサインをしたり、握手やハイタッチなどで喜びを分かち合ったり。親がうれしいことを表現するような表情や目つきをするだけでもいいんです。
無理に並べるほめ言葉よりもずっと、子供は喜びを感じるはず。
正しいほめ方のポイントは?
「もともと人間のモチベーション(やる気)というのは、その人の好きなことや、人からほめられた経験、人から認められるといったポジティブなものからしか絶対に生まれません」
と、脳科学者の茂木健一郎氏は『脳を生かす勉強法』(PHP研究所)に書かれています。
もっとも子供の心に響くのは、自分が自発的にやったことについて「よく頑張ったね!」「ありがとう」といったよい評価を得られたとき。
親がつねに目を配って、そういった「ほめるタイミング」を逃さず、本当に思ったことを言葉や仕草、表情で伝えていれば、子供はさらに難しいことにも取り組もうとするモチベーションが生まれます。
子供を喜ばせるためでなく、子供の成長や自立をうながすための「ほめ方のポイント」をまとめると、以下のようになります。
1)完璧を求めずに、その子なりの頑張りや長所をほめる。
2)他の子と比べない。
3)時間が経ってしまうと効果が薄れるので、間をおかずにほめる。
4)「私は○○君が〜〜しているのを見てうれしかった」といった、「私」が主語になるような語りかけを意識する。
5)やたらにほめない。「おだてる」にならないよう気をつける。
6)最後に子供のやる気につながるような言葉を添える。
最後の6は、ほめるのと同時に注意すべき点があるときには特に有効です。
例えばプールで一生懸命クロールの練習をしているけれど、待ち時間に友だちと話してばかりいる子供に対して、
「○○君がすごく頑張っていて、お母さんはとてもうれしい。どんどんうまくなっているね。泳いでいないときにプールサイドでちゃんと座って、静かに待っていられたら、もっとかっこいいと思うよ」
というふうに伝えます。
「この先ももっと頑張ろう」と子供が思えるような言葉を添えてあげましょう。
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- この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
- 書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。