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blog | 2018.06.26

珍しい神社運営の宿坊、三峯神社「興雲閣」

宿坊のある神社

大寺院に宿坊があることは良く聞きますが、

神社が運営する宿泊施設は全国でも珍しいそうです。

(三峯神社で働く職員の皆さんは、大きく、神主さん巫女さんグループと、宿坊や食堂、喫茶室に携わるグループに分かれているそうです。)

三峯神社がある1100メートルの山の周囲にはホテルや旅館が1軒もありません。

(昔は旅館が何軒もあったそうですが)

 

それに、神主の皆さんがお籠もりをして臨むお祭りがたくさんありますし、

1年365日山岳地帯で営業するには欠かせない宿坊運営だったのではと想像します。

 

その名も「興雲閣」

 

宿坊の名は「興雲閣」

雲を興す…雲海が美しい三峯神社にふさわしい良い名前ですね。

 

これは中山宮司にうかがった話ですが、

まだバス道路がなかった頃、今の大駐車場のあたりは大根畑で、

そこでとれた大根などの野菜を宿泊客にお出ししていたそうです。

その肥料は、宿坊で出る屎尿だったとか。

 

良質の温泉

 

この興雲閣の目玉はなんと言っても、温泉「三峯 神の湯」だと思います。

最初、「神の湯」と聞いたときは、温泉に神をつけるなんてすごい~

と思ったものですが、実際に入ってみると、

寒い冬でも体は朝までぽかぽか、お肌もすべすべ。

名前負けしていないと納得したものでした。

この温泉は、大滝村という山の麓のほうで出たものをここまで運んできているようです。

 

日帰り入浴ができるので、旅の疲れを癒やすのに最高ですよ。

 

お部屋の中は、畳敷きで、お食事は別の部屋でいただきます。

以前、ブログに、宿坊に泊まって朝のお祭りに臨むのが最高のお参りの仕方と書きました。

それはこちらをご覧下さい>>>

(写真と文 グッドブックス 良本和惠)

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この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。