booksグッドブックスの本

読み物・自己啓発
日本書紀〈6〉日出ずる国 全現代語訳+解説
寺田惠子 訳・著
蘇我氏の強権と興亡
初の女性天皇の登場
遣唐使派遣と対等外交
家柄によらない身分秩序「冠位十二階」
聖徳太子による先進的な施策の数々……
策謀と創造が交錯する
古代史の転換点!
敏達天皇から、用明・崇峻・推古・舒明・皇極天皇の6代、80年を収録。
※下のボタンは、グッドブックスのオンラインストアに飛びます。
蘇我宗家の台頭と滅亡
本書収録の時代は、敏達天皇紀から皇極天皇紀までの80年。
それはちょうど、蘇我馬子が大臣として権勢を振るい始め、蝦夷、入鹿の代となり、
入鹿による崇峻天皇弑逆、山背大兄皇子一族の滅亡など、横暴を振るうに至り、
結果、乙巳の変(中大兄皇子と中臣鎌足による入鹿殺害)を招き、蘇我宗家は滅亡──。
つまり蘇我三代の興亡が本書に収録されていて、その視点で読むのも興味深いです。
蘇我宗家が権力を握るに至ったのは、蘇我氏の娘を天皇に輿入れさせたことに表れていますが、本書にはその系図が描かれていて、どのように関係を構築していったかが分かります。

日本で初めて僧侶となったのは、11歳の尼僧だった。©渡邊ちょんと
また、蘇我の母を持つ推古天皇と聖徳太子が、蘇我宗家の横暴にどう向き合ったのか、寺田先生の読みが光っています。

民を守るために入鹿に命を差し出した山背大兄 ©渡邊ちょんと
女性天皇と聖徳太子による先進的な改革
本書には、初めての女性天皇である推古天皇が登場します。
なぜ女性天皇が生まれたのか、著者の寺田惠子先生の解説も読ませます。
そして、推古天皇を助けて政務をおこなったのが、聖徳太子ですが、
冠位十二階、憲法十七条、仏教経典の解読、隋や唐との対等外交、歴史書編纂などなど、
これまでにない先進的な施策を次々と打ち出し、実行していきます。

遣隋使船 ©渡邊ちょんと
古代史の転換点となった時代
わが国は中大兄皇子と中臣鎌足を中心とした大化の改新によって、中央集権国家を進めていきますが、その国作りの基礎はこの時代にできていったのではないかというのが、寺田先生の視点です。現代語訳と深い読解と解説で、それも感じていただきたいです。

日本書紀〈6〉日出ずる国
四六判、並製、320ページ、ISBN978-4-907461-55-3
定価:2,200円(本体2,000+税)
二色刷、要所に水墨画、コラム、系図、地図を配置
著者略歴

寺田惠子(てらだ・けいこ)
古事記学会理事、元学習院女子大学講師。
東京都出身。豪州シドニー大学を卒業後、日本女子大学大学院博士課程単位修了。湘南短期大学教授、学習院女子大学、和洋女子大学講師、上代文学会理事などを歴任。専門は日本上代文学。古事記、日本書紀、万葉集の講義は社会人講座等でも人気を博す。著書に『日本書紀 全現代語訳+解説〈一〉神代─世界の始まり』、同シリーズ『〈二〉建国と神々の祭り』、『〈三〉ひろがるヤマト』、『〈四〉巨大古墳の時代』、『〈五〉海外との往来─緊張と受容』(以上、グッドブックス)、編著書に『日本神話事典』『万葉ことば事典』(共編著、大和書房)などがある。


