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blog | 2016.10.22
容姿や外見のコンプレックスを克服して自分が好きになるための3つの視点と行動 2016年10月22日
ほとんどの女性が自分の外見に満足していないと言われます。
容姿コンプレックス克服法について書かれた『鏡の自分が好きになる ボディイメージ変身ノート』の著者で、心理カウンセラーの山本トースネスみゆきさんに、容姿や外見へのコンプレックスを克服して自分が好きになる方法を語っていただきました。
「容姿」「外見」は、女性にとって強力なコンプレックスの原因
自分の容姿や外見に対してコンプレックスを持つのは男性に比べ、圧倒的に女性です。
私の師であるブレネー・ブラウン博士(ヒューストン大学教授)は、人間に普遍的な恥の概念を長年研究してきた結果、女性がコンプレックスを感じる要素として「容姿」が一番に上がると語っています。
ブラウン博士によると、女性はパーフェクトな容姿に少しでも欠けるのは恥だと感じてしまう傾向にあり、女性を本当に苦しめているのは、それに対して努力していると見せてはならないという縛りだというのです。読者の皆さんにも、思い当たる節があるのではないでしょうか?
容姿への囚われのあまり、自分の価値をおとしめ、自分らしさやその人が持つ輝きが発揮できないとしたら、そんなもったいないことはありません。
そもそも容姿コンプレックスはどこから生まれるのか?
多くの人は、容姿へのコンプレックスを化粧やダイエットなどで克服しようとします。
でも、いくら外見を整えても、心の深くに居座るコンプレックスは解消されることはありません。
外見を整えようとすればするほど、化粧しないと人の前に出られないとか、太ってしまったら人間として扱ってもらえないとか、コンプレックスが増大してしまうことにつながりかねません。
私は、容姿へのコンプレックスが生まれる原因には大きく3つの要素があると見ています。
1.メディアの影響
2.時代や文化が生んだ女性の理想像によるもの
3.家族や身近な人からの影響
では、1つずつ説明しましょう。じつは、そこに、克服法が隠されています。
1.メディアが流す美の情報に注意!──メディアダイエットしよう
女性たちがいちばん影響を受けているのが、メディアからの美の情報です。
パソコン、スマホ、インターネット、テレビ、雑誌、ポスターなどの広告から私たちは膨大な情報を得ていますが、とくにビジュアルに訴えた情報はインパクトがあり、「このくらい痩せているのが美しい」なとどいった刷り込みを私たちに植え付けています。
ぜひ知っていただきたいのが、国際的なモデル、シンディ・クロフォードの次の言葉です。
「雑誌に載っているシンディ・クロフォードみたいな美貌に恵まれたらいいのに」
モデルの撮影には、ヘア、メイクを担当するプロたちやカメラマンがさまざまな技術を駆使してベストショットをめざします。さらに、写真の加工技術によって編集され、魔法をかけられていきます。シンディはそのことをもって、もはや雑誌に載っているのは自分じゃないと訴えているのです。
なぜそのようなことが起きるかというと、美容やファッション、整形、ダイエット、サプリといった商品やサービスへのビジネス戦略がからんでいます。「あなたはそのままでは幸せになれない」という暗示をかけることによってビジネスに取り込もうという意図があるのです。
国際的に活躍する現代のモデルの体重は、平均体重より23%軽いと言われます。どう考えても不健康ですよね。
メディアによって作られた「架空の美」に自分を当てはめようとすればするほど、不満や不安、コンプレックスが募り、悪循環におちいってしまいます。
そこでお勧めしたいのがメディアダイエットです。
1.メディアでモデルの顔や体を見る時は、どんな女性がもてはやされているか、そこにどんなメッセージが隠されているかといった分析的な目をもつ。
2.メディアによって作られた非現実的な美人を目にする機会を減らす。
3.自分はどんな情報を取り入れたいのか、取捨選択する。
4.ナチュラルで健康的&現実的な女性の美を強調している情報を探して、取り入れる。
2.シミはあってはならない?太ってはいけない?──美の基準は時代や文化によって違うことを知る
いまの日本には、太ってはいけない、肌は美しくなければならない、目はぱっちりとしていて小顔がいいといった美の要件があるようですが、これって普遍的なものでしょうか?
日本には、目が垂れて下ぶくれの「おたふく顔」が美人とされた時代もあれば、ボーイッシュで角張った体が歓迎された時代もありました。諸外国を見ると、太っているほうが美しいとされるフィジーやクウェート、ジャマイカなどもあります。
ましてや、個性が強調される現代、あなたはあなたらしい美を磨けばいいのです。自分に誇りを持った人は、それだけで輝いているものです。
3.自分にコンプレックスを抱かせた過去の体験を振り返る
自分の容姿に対するネガティブなイメージは、あるいは家庭や身近なところで形づくられている可能性もあります。
子ども時代は、母親や父親の何気ない言葉が深く心の底に入り込んでコンプレックスとなってしまうこともあります。家族以外でも、学生時代、社会人になってから、結婚、出産など、それぞれのステージで、ネガティブな言葉に傷ついてきたかも知れません。
そのような容姿にまつわる不快な体験を一度洗い出してみましょう。
自分のボディイメージを書き換えるための行動
3つの視点を通して、あなたの容姿コンプレックスの原因は見つかったでしょうか?
では、最後に、あなたの負のボディイメージを書き換え、コンプレックスを克服するためにどんな行動を起こすか、決めましょう。
コンプレックスの克服はほかならぬ自分の決意と行動にかかっています。しかも、何をやるかはあなたにしかわかりません。
例えば、「テレビやネットの情報を慎重に選ぶ」とか、「買いたい服について、彼にお伺いを立てない」ということでいいのです。
ぜひ、小さな一歩を踏み出して、コンプレックスを克服し、あなたらしい輝きを取り戻してください。
山本トースネスみゆきさん
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- この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
- 書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。