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blog | 2016.09.23

出版の目的から考える、自費出版で失敗しない出版社選びのポイント

一生のうちに何冊も出せない自費出版だからこそ、失敗しない出版社選びが大切です。
そのポイントは、ズバリ、何のために、誰に向けて出版するかを考えてみること。
これによって、出版社選びや作り方・費用が違ってきます。

1.家族や親戚、知り合いに配るために作る場合

自分史であれ、趣味の集大成本であれ、家族親戚や友人知人に読んでもらう本なら、
いかに自分らしい本に仕上げていくかを中心に考えるべきです。

この場合、自費出版の実績のある出版社がおすすめです。
著者らしさが表れるような文章表現のアドバイスやデザインの提案をしてくれるはずです。

まずは、2,3の会社に当たり、
自分のジャンルに近い本で品質を確かめてみるか、
こんな本にしたいという見本があれば、見積もりを取って、比べてみましょう。
*中味をろくに編集しないで、外だけ豪華に作る業者もいますからご注意ください。

2.名刺代わり、ビジネスにつなげるツールとしたい場合

起業家や個人事業主に著書があるのは強みです。
自分はどんな人間なのか、世の中や人々に対してどんな貢献をしたいのか、
独自のビジネスノウハウは何かなど、本ならしっかり伝えることができ、
そんな著書があるだけで信用されたりします。

そうした内容・表現に仕上げるには
編集者の客観的なアドバイスや構成・文章表現上の修正も必要で、
カバーデザインも大事です。

親身になってアドバイスをしてくれる良心的な出版社は、小規模の会社に多いもの。
ネットで自費出版を手がけている出版社を検索して、
良さそうだなと思ったら、相談に行き、どんな本を出しているか実際に見てみて、判断することをお勧めします。
Amazonや出版社のオンライン書店などネットで販売しているところがいいでしょう。

3.著者として広く世の中に発信する契機にしたい場合

いずれ著書を次々と出して、世の中に情報を発信していきたいという方(商業出版を目指す方)は、
自分のジャンルに強い出版社で、腕のいい編集者のいる中規模以上の出版社をおすすめします。

こうした会社は書店流通もしっかりしているので、内容次第では、書店に置かれるかもしれません。
ただし、商業出版部門と自費出版部門が完全に分離していて交流のない会社もありようですから、その辺はよく確かめてみましょう。

まとめ どの出版社を選ぶか、どんな編集者と出会うかによって、本作りはまったく違ってきます。目的をはっきりさせて、最も自分に合った出版社を選びましょう。

 

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この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。