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blog | 2016.01.12

美しい本

昨年出会った、美しい形の本。

画家で詩人の葉祥明先生の『母親というものは』(学研)です。

 

縦横の比率がいい感じ。
A5判変型といって、A5サイズのヨコを短くした大きさです。
それにこの薄さもいいですね。ハードカバーで80ページです。

 

カバーには、葉先生の花のスケッチを銀色の箔で表現。
風合いのある紙にのせた銀箔がとてもマッチしています。

 

オレンジ色のオビに合わせて、著者名がオレンジ。
このためだけに1色増やすなんて、贅沢。だけど、この色でなきゃ映えません。

↑ 元のラフスケッチは表紙の方に。

 

中をあけると、透け感のあるトレーシングペーパーに色を載せた花が……。

で、本トビラの書名、著者名が映り込むようにしてあるんですね。

 

オビの鮮やかなオレンジ色から見返しの淡いオレンジ、そして花の色と、
本をめくってからの色の流れも良いです。

 

見開きで、葉先生の詩「母親というものは」

この詩は、リリー・フランキーさんの『東京タワー』に引用されました。
いつ読んでも、心にジンと来ます。そして、福岡にいる母のことを思い出します。

 

ページをめくっていくと、詩の世界が母への語りと挿絵で展開されています。

とても贅沢な作りですが、言葉のひとつひとつを味わうには、よろしいようです。

 

このデザイナーさん、何という方だろうって、奥付を見てみると、

装幀・造本 水崎真奈美 とありました。

これぞ装幀・造本の世界、本のデザインも形も、作品なんです。

 

葉先生の資料室にうかがうと、美しい本がたくさんあります。
北鎌倉と阿蘇の葉祥明美術館に行くと楽しめますよ。

弊社で発刊した葉祥明さんの絵本『フーくんと風の郵便屋さん』も素敵な本です。よろしくお願いします~

(書籍編集者 良本和惠)

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この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。