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blog | 2018.06.05

三峯神社「白い氣守」は誰の考案?

大渋滞ができるほどの人気の「白い氣守」。

純白の絹織物の布に、金糸で「氣」の文字のみが刺繍された

きわめてシンプルで、そこがなんとも品のあるお守です。

宮司の思いとは?

 

しかし白いお守は意外にも多くないようです。

これを考案されたのは、三峯神社の中山高嶺宮司。

 

太陽や始まりを表す白、

何ものにも染まらない大本の色である白、

 

これこそがお守にふさわしい色だとして、宮司が心の中でずっとあたためてこられたそうです。

 

そして、中山宮司が神職の身分を表す「特級」になったタイミングで、白い氣守を出されたとのことです。

神職の皆さんが着用する袴の色は、白、水色、紫等々ありますが、

最初は白に始まり、最後は白に終わるのだそうです。

と言っても最後に白を着けることができるのはわずか。

三峯神社の中山宮司も白い紋付きの袴を身につけておいでです。

 

氣の文字は、やはりあの方の書!

 

さて、氣の文字、よく見ると、手書きですね。これも、じつは中山宮司の書。勢いと柔らかさが混在した筆致です。

中山宮司の書は、このほか掛け軸となって社務所で頒布されています。

 

お守に置く文字も、普通なら氣守とするところを

氣の1文字でいくと決められたのも中山宮司のようです。

 

白い氣守は、御利益のあるお守として大人気ですが、

考案者の思い入れを知ると、お守がもっと身近に感じられますね。

(グッドブックス 良本和惠)

 

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この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。