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blog | 2020.04.16

出版社は持ち込み原稿のどこに注目するのか

出版社に原稿を持ち込めたとして、可否を判断されるのはほんの一瞬。
そのときに判断材料となるのが企画書やプロフィール、プラス筆力のある人かという点です。つまり、多くの人を共感・説得できる文章を書けるかということです。

今日は筆力のある文章にするためのチェックポイント=推敲の仕方について述べますね。

 

3つの観点

書いた原稿を自らチェックすることを推敲(すいこう)と言います。

推敲をするときは、できるだけ客観的に読んでいくことが大事です。

つまり読者の立場で読んでみるのです。

その時の物差しが、前回紹介した、【構成面】【内容面】【表現面】の三つの視点です。

 

構成面からチェック

構成面=文章の流れのチェックです。読者はこの流れで理解できるだろうかという目で見ていくと、この段落は順番として、後の方が良いなとか、これを分かってもらうためには前提とした知識を押さえておかないといけないよね、といったことが見えてきます。

 

内容面からチェック

内容面=内容として、納得のいくものであるか、読者に受け入れられるものであるか、本当に役だって、読者の幸福や希望につながるものであるか、チェックを入れていきます。もちろん、間違った情報を流していないかも重要です。これを裏取りと言います。

裏取りは必ずやってください。年代表記、固有名詞、数字などもしっかりと。ググって、他のサイトに書いてあったから大丈夫ではいけません。ネットには間違った情報が垂れ流してあるので、要注意です。大事なところは文献(書籍や論文)で確認しましょう。一度出版してしまうと、それが真実のように一人歩きしてしまいますし、著者の評価が下がります。

他の本からの引用などは特に注意です。他の人が書いていることをそのまま自分の意見として書いてしまったあかつきには、再び著者としてペンはとれないと思っていた方が良いです。

引用も、せいぜい7,8行にとどめ、どこからどこまでが引用か分かるようにしておき、著者名と書名をしっかり明記しておきます。これ、自分を守るために、ぜひとも心得ておいてください。

 

表現面からチェック

表現面=理解できる文章であるか、自分らしい文章であるか、読者に不快を与えない文章であるか…と、いろいろと列挙できますが、まずは、自分が伝えたいことを読者が受け取ってくれるかどうかが最も大事です。文章のリズムとかテンポとかに注意を払えるようになると、上級レベルです。

 

最低3回読む

この三つの視点をつかって、どう読んでいくかですが、構成面だけに注意して読んでいく、内容面だけに注意して読んでいく、表現面だけに注意して読んでいく。これがいいです。つまり最低三回読むわけです。

 

これができて、文章に磨きがかかったら、一章書いた段階で、企画書とともに出版社に送るのをオススメします。

出版社にとっては、企画書と一部の原稿があれば、企画をするのには、それでじゅうぶんですし、もしそこに修正すべき点があれば、2章以降で改善でき、互いに楽だからです。すでに最後まで原稿を完成している方は、「ご指摘に応じて書き直すことはできます」とひとこと添えておくと良いでしょう。

(書籍編集者・グッドブックス編集長 良本和惠)

グッドブックスでは、「ウータンと一緒に本を書こう」プロジェクトを行っています。
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この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。