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blog | 2020.04.03
本を出したいと思ったら、コネを見つけよう
本を出したいと思ったら、企画や原稿づくりも大事ですが、同時に、出版社に持ち込む際に有利な紹介者(コネ)を見つけておくことをオススメします。
出版の大半はコネで成り立っている
じつは多くの出版が有力なコネや紹介で成り立っています。
現に有力な著者からの紹介は、良い企画が多いですし、本も売れます。
知り合いに有力な著者がいる場合は活用しない手はありません。
まず、自分の周りに有力な著者がいないか考えてみましょう。有力な著者とは、ロングセラーか、ベストセラーを出している著者です。出版社からすれば、本が売れてお世話になっている著者です。
こんな著者から紹介されたら、編集者は会って、話を聞いてくれます。もちろん、紹介してもらったはいいが、箸にも棒にもかからない企画だと著者に失礼なので、ご注意を。
出版社の外部スタッフも有力
有名な著者でなくても、出版社の仕事をしているデザイナー、イラストレーターといった外部スタッフの紹介で話が進むというケースもあります。
「自分の知り合いに本を出したいと言っているが、企画書や原稿を読んでくれないか」と持ちかけられたら、企画書ぐらいは読んでくれるでしょう。ただし、まったく違うジャンルだと、その時点で断られる可能性大なので、そこは調べておきましょう。
自分でコネを作る
知り合いに著者や関係者がいない場合、自分でつくる行動を開始しましょう。
今はSNSで有名人に会える時代ですから、有名な著者の信頼を得て、相談に乗ってもらう道は昔に比べるとはるかに容易です。
・講演会、オフ会など、有名な著者に会う機会を見つける
・サイン会、出版パーティなどの出版イベントに行ってみる……
サイン会をきっかけにとか、オフ会やオンラインサロンで自分の人となりや実力、将来への可能性を認めてもらい、あなたの成功を応援したいと思わせるくらいの行動を取ってみましょう。
出版社でアルバイト
学生さんや若い人ならば、動画編集ができるとか、SNSでの集客に強いとか、若者向けのコピーライティングが得意とか、自分の強みを生かして出版社でアルバイトをするというのも、ありかもしれません。現に、将来的に出版社に勤めたい学生は、学生アルバイトとして経験を積むというのは、よくあるパターンです。
出版社に貢献しつつ、出版の夢に何が必要なのかを探るわけです。ただし、貢献できる強力な武器は必要です。
インフルエンサーを目指せ
ここまで読んでお分かりかと思いますが、じつはコネは入口に過ぎないということです。
本を出すとは、インフルエンサー(影響力ある人)になるということです。本を出していないが、この人はある分野でインフルエンサーであるとか、人がやらないような挑戦している人とか、未来を見据えて動き成果を上げている人とか、人のためになるメッセージをたくさん持っているとか…
出版社につないでくれた方が、自信を持って紹介してくれるような人である必要があります。
また、編集者や出版関係者が書いているブログやSNSをチェックし、コメント欄から友達になっていくということもあるかもしれません。
ネット社会になり、つながりたい人とつながるチャンスが格段に増えた今、さまざま工夫してチャンスをつかみ、夢に向かって一歩を踏み出してくださいね。
(書籍編集者 良本和惠)
- この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
- 書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。