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blog | 2016.10.22
調味料の組み合わせの基本を知って、今日から料理上手に
基本五味とは?
調味料には組み合わせの基本があること、ご存じでしたか?
基本を知るだけで、味付けが確実になり、あなたも今日から料理上手になります!
まず、一般に五味(ごみ)と呼ばれている5つの味は、
- 酸味(さんみ)
- 苦味(にがみ)
- 甘味(あまみ)
- 鹹味(かんみ)(塩味)
- 旨味(うまみ)
これらは、「人間が舌で感じ取る味」で、基本五味とも言われます。
実際に料理をする際に便利なのは「味付けを主体にした味」なので、旨味の代わりに辛味(からみ)を入れた5つの味(酸・苦・甘・辛・鹹)をベースに考えていきましょう。
相性のいい味と相性の悪い味がある
ぜんざいを作るときは、砂糖(甘味)だけではなくて塩(鹹味)を少し入れますが、これはぜんざいをしょっぱくしようとしているわけではなく、塩を少量入れることで甘さが際だつからです。
このように、相性のよい味(サポートし、味を際だたせる調味料の組み合わせ)や、逆に相性の悪い味(味を打ち消す調味料の組み合わせ)をうまく使うことで、味付けのテクニックになるのです。
相性のよい味と悪い味の関係を図にすると、以下のようになります。
上の図は、中国の陰陽五行に対応させた五味の図です。矢印が向かっている方向が「サポートする味」、矢印に逆らう方向が「打ち消す味」になります。
この図の見かたをもう少しくわしく説明しましょう。
「甘味」は「酸味」の方向に矢印が向かっていますから、酸っぱいものをサポートし、酸味をうまく引き立たせる役割があります。
例えば、大根とにんじんでつくった酢の物(なます)に、フルーツの柿を刻んだりピューレにしたりして加えた料理は「柿なます」として定着しています。柿の甘味が酢の物の酸味をサポートし、とても相性がよいのです。
この図を知っていれば、柿なますの柿は「甘味」だから、他の甘味を組み合わせても合うだろう…と想像できるのです。
もう少し見ていきましょう。
「苦味」は「辛味」に向かって、矢印が逆らう方向になっています。苦味は辛味を打ち消す味ということです。
例えば、激辛カレーを食べたときに、一緒に苦味の強い青汁を飲むと、辛さが打ち消されます。ご存じでしたか?
この五味の図をキッチンに貼っておくと、いざというときに助けてくれます。それぞれの味に対応する調味料も書いてありますので、活用してみてください。
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- この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
- 書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。