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blog | 2016.10.20

読書に適したライトの色や明るさとは

 

集中して読書ができる環境を作るためには、ライトの色や明るさを適切なレベルに調節することは欠かせません。

色や明るさが適切でないと、目に負担をかけたり集中力が切れたりして、読書に集中できなくなってしまいます。

 

読書をするのに最適なライトの色や明るさは、一体どのようなレベルになっているのでしょうか。

 

読書に適したライトの色

 

読書をする時には集中力を高める色のライトを使うのがよいでしょう。

真っ白から少し青みを帯びた白は脳細胞を活性化させると言われています。

 

脳細胞が活性化すると、目の前の情報を素早く処理しようとする働きが生まれてくるので、本の内容が頭に入りやすくなります。

さらに青が強めのライトを使うと、目を冴えさせる効果も期待できます。

 

リラックスしてゆっくりと読書を楽しみたいなら、少しオレンジが入ったライトを使うのが適しています。

精神を落ち着かせる効果が期待でき、安らかな気持ちで読書ができます。

 

読書に適したライトの明るさ

 

読書をする時には、適度に文字が見えさえすればそれ以上の明るさは必要ないため、基本的には300~500ルクスのライトが適していると言われています。

ただ、紙の色や文字の大きさによっては、少し明るめの550~600ルクス程度だと、文字が見やすくなり情報が入りやすくなります。

 

長時間続けて読書する場合は、基本的な明るさのままだと、目に対して負担をかけすぎる場合があります。

休憩を入れながらであれば問題ないですが、どうしても一連の流れで集中して読み切りたいなら、200~250ルクス程度まで明るさを下げてあげると、目が疲れにくくなります。

 

なお、ルクスと言われても実際にどれくらいの明るさなのかわかりにくいですが、近頃では、スマホ用に照度を測るアプリもあるようです。

 

暗いところで本を読むデメリット

 

暗い部屋で小さな文字を見続けると、見にくさをカバーするために、目が光を多く取り入れようとします。

そのとき、瞳孔の動きが大きくなってしまうので、目が疲れたような感覚になります。

ただ、これはしばらく明るい場所で過ごしていれば瞳孔の緊張が回復し、疲れもいずれ消えるので問題ありません。

 

また、読書で集中しすぎると目と紙の距離が一定になりやすく、同じ距離にある物を長時間見続けることで、視力低下につながる恐れがあります。

 

目には物体の距離や角度を把握して見やすい位置にピントを調節する機能があるため、長時間の読書によってこの機能が鈍ってしまう可能性があります。

長時間にわたり読書をする時は、時々本から目を離し、遠くの物を見るようにしましょう。

 

最近は、学習スタンド型のほか、クリップ式のものやマグネット式のもの、乾電池を入れればどこでも持ち歩ける折りたたみ式のものなど、おしゃれな読書灯が安価で売られています。

読書好きの方は、そんな楽しみ方もできるかもしれませんね。(書籍編集者 良本和惠)

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この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。