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blog | 2016.10.24

知っていますか? 調味料の賞味期限と保存方法&捨て時

あれこれ調味料は買っても、使い切れずに眠っていることが多いですよね。

パッケージに書かれた賞味期限を見て「まだ大丈夫」と思っていませんか?

じつはそれ、「開封前」の賞味期限なのです。

 

そこで、「開封後」の各種調味料の賞味期限と、できるだけ長期間おいしく保つための上手な保存方法、それから調味料の捨て時について、まとめてみたいと思います。

 

塩と砂糖に賞味期限はない!

 

塩と砂糖はなんと、開封後も賞味期限はありません。

時間の経過による品質の変化が極めて少ないため、食品衛生法やJAS法では賞味期限は定められていません。ただし、黒砂糖は水分が多く、カビが生えやすいので注意します。

保存方法
 湿度に弱いので、密閉容器に入れて湿度の低い場所に常温保存します。

捨て時
 使用時に他の調味料や食材などが入ってしまい、そのせいで固まっている場合は不衛生なので捨てます。

 

酢は約1年

 

穀物酢や米酢などの純粋な酢には強い防腐・殺菌作用があるため、賞味期限は開封後約1年。ぽん酢や飲むダイエット酢などは混ぜ物が含まれているので、約1カ月程度(商品による)。

保存方法
 穀物酢や米酢などは冷暗所で保存。ぽん酢などは冷蔵庫で保存。

捨て時
 白い膜ができていたら捨て時。空気中の酢酸菌が酢に入り、生成したセルロースが白い膜の正体。これができていると風味が落ちてしまっています。賞味期限が過ぎた穀物酢や米酢は洗面台の水垢取りなど、掃除に活用しましょう。

 

しょうゆは約1カ月

 

しょうゆの賞味期限は意外と短く、開封後約1カ月(開封前はおおむね1年半)。空気に触れることで酸化し、だんだん黒く濁った色になり、香りや風味も落ちていく。

保存方法
できれば冷蔵庫で保存。少量ずつ小瓶に詰め替えて使うなどの工夫を。空気が入らない構造の容器に入っている商品の場合は、常温保存もOK。

捨て時
風味が悪くなってしまったら捨てどき。白カビのようなものが浮いてしまった場合は、取り除けば口にしても大丈夫。

まずは、できるだけ1カ月で使い切れるサイズのしょうゆを購入しよう。

 

味噌は約1〜6カ月

 

味噌は約1〜6カ月(味噌の種類によって幅がある)。だしの入った加工味噌や減塩味噌などは賞味期限が短いので注意。

保存方法
味噌の表面を平らにしてラップを密着させ、密閉状態を保って冷蔵庫で保存する。プラスティックケースで販売されている味噌を覆っている紙のシートは捨てないで。酸素を通さないためのシートなので、ラップの代わりになります。

家庭の冷凍庫では凍らないので、冷凍庫保存も可能。1年程度はおいしく食べられる。

捨て時
カビが生えたり、色が黒くなったり、渋みや酸味が出てしまったら捨てどき。

 

みりんは約1〜2カ月

 

みりんは約1〜2カ月。冷蔵保存だと6カ月。

保存方法
冷暗所に保存、もしくは冷蔵保存。夏場は冷蔵保存がおすすめ。低温で保存すると糖分が白く結晶化する場合があるが、温めると白い結晶は消える。

捨て時
みりんは酸化すると腐敗に進むので、舐めてみて「酸っぱい」と感じたら捨てどき。

 

昔からある純粋な調味料は賞味期限が比較的長く、混ぜ物が含まれている加工した調味料は賞味期限が短いことが多いので、覚えておいてくださいね!

 

付録 調味料の捨て方

 

・砂糖や塩は可燃ゴミとして出します。

・酢、みりん、しょうゆといった液体調味料は、排水溝に流すと環境に良くないので、牛乳パックに新聞紙や古布を詰めて吸い込ませてから口をガムテープでとめて出しましょう。

・マヨネーズや焼き肉のたれなどは、新聞紙や古布で包んで出します。

 

いろんな種類の調味料を買い込んでしまうと、管理が行き届かず、賞味期限切れで捨てざるを得なくなりがち。スーパーに何百種類もある調味料類は、調味料と調味料を混ぜた物だったり、調味料に食材を混ぜ合わせたものですから、そのあたりを調べてみると、調味料はぐっと減らすことができます。

 

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この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。