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blog | 2015.04.27
あたたかい出版パーティ
大森弘先生の出版パーティをわが家で
大森弘先生が、 新刊『母親はみな一生懸命』を上梓され、
わが家で出版パーティを行いました。
著者の大森弘先生は数多くの子育てアドバイザーを育ててこられた教育者ですが、
毎月、アドバイザーさんたちを対象に勉強会を開き、指導や相談にあたっておられます。
そのメンバーで、出版をお祝いしようということになったのです。
シェフは『ふだん料理革命』の著者、深澤大輝さん
幹事さんが場所探しに苦労をされていたときに、
「わが家でよろしければ」と声をかけ、
「お料理は『ふだん料理革命』の著者にお願いしてみましょうか」と言ってみました。
料理家がやって来て作っていただくと会が華やぎますね、ということで決定。
(バイキングは、あっという間になくなり、写真を撮る間がありませんでした)
『ふだん料理革命』の深澤大輝さんは、繊細なヴィーガン料理を作る方です。
お肉も乳製品も使わないのに濃厚な味の料理や
十数種類の旬の味覚がジワーッと口に広がる料理など、
ハレの日に相応しいお料理の品々に、会場は大いに盛り上がりました。
「生涯の忘れられない日に」と、ありがたいお言葉
ご自宅までお送りする車中で、大森先生が、
「生涯の忘れられない日となりました」とおっしゃったそうです。
それを聞いて、手作りの会にして本当に良かったと思いました。
(担当編集者から花束贈呈)
そもそも出版パーティはどのように行われるか
そもそも出版祝賀会とか出版パーティと呼ばれるものは、
だれがどのように執り行うものなのでしょうか?
出版社が企画し、運営すると思われがちですが、じつはそうとは限りません。
大抵は、著者の友人知人が発起人となり、皆でお祝いしようと、参加を呼びかけます。
この際、事務局を引き受けるのが出版社である場合が多いのです。
そして、その多くが会費制で行われます。
作家の出版パーティともなると盛大です。
まず、発起人として友人の作家や出版社・放送局の役員など6,7名が名を連ねます。
作家には、たいがい複数の出版社がついていますから、
その役員や担当編集者、営業マンまで駆けつければ、それだけでけっこうな数です。
加えて、友人の作家の方々、カメラマン、デザイナー、イラストレーターといったスタッフを合わせると、数百名となってしまいます。
こうして、業界の人々は、持ちつ持たれつで、互いの出版を祝っているわけです。
(大森先生のスピーチ)
気の置けない人たちと出版の苦労と喜びを分かち合う
私もこれまで、出版パーティに駆けつけたり、裏方をやったりしてきましたが、
深く心に残っているのは、有名人がたくさん集まった華やかな会ではなく、
20人ほどの仲の良い作家同士や担当編集者で行ったささやかな会です。
担当していた作家が大手出版社から新刊を出し、私も呼ばれて行ったのですが、
小さな会場には、伝説の名編集者たちがズラリとソファに腰掛けていました。
堅苦しい挨拶など一切なしで、むしろ新刊の祝いにかこつけてお酒を楽しく飲もうという雰囲気でした。
それはそれでお酒の大好きな著者への最大のプレゼントだったのです。
毎日100点以上発刊される新刊の中で、出版パーティを行うのは、ほんのわずかです。
でも、苦労して書いたものが本になったら、お披露目したいし、祝ってもらいたい。
それは当然の心情でしょう。
出版パーティは、盛大である必要はないと思います。
むしろ、気の置けない人々とささやかにおこなうことに価値があると思う私です。
(書籍編集者 良本和惠)
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- この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
- 書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。