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blog | 2021.08.23
写真集出版記念トークイベント@長岡
8月22日(日)午後、山崎エリナさんの写真集『鉄に生きる~サスティナブルメタル電気炉製鋼の世界~』の出版記念トークイベント(北越メタル主催)が新潟県長岡市で行われ、私も編集の立場からマイクを握らせていただきました。
長岡といえば、三大花火が有名ですね。昨年に引き続き今年も中止だったそうですが、長岡駅に直結した会場(アオーレ長岡)には、花火の絵がいっぱい描かれていました。
そしてもう一つ、長岡といえば、『鉄に生きる』の出版に多大なご協力をいただいた北越メタルさんのお膝元(本社)、別会場では写真展を開催中(8月17日~23日)。
トークイベントは、写真家の山崎エリナさんと、写真集の中で写真解説を執筆いただいた北越メタルの棚橋社長、そして編集に携わった私で、スクリーンに映し出された山崎エリナさん撮影の一枚一枚についての社長の解説と、私たちのトークという形で進行していきました。
会場がシアターとあって、写真はバッチリ。写真を見ると、さまざまな思いが沸き起こってきます。
灼熱の現場で撮影したエリナさんのトークによって、一枚の写真に、熱や匂い、そこで働く人の気迫が感じられて、新鮮でした。
私はといえば、編集の際に棚橋社長より電気炉製鋼の世界のことや、各工程について詳しくご教示いただいていたので、素人が電気炉製鋼の世界に出逢っての驚きや意義をお話しすることができました。
鉄は、宇宙創世のビックバンののち、地球の誕生に深く関わり、古来より人類の文明の発展を支えてきました。
そして今、世界中で地球環境保全の意識が高まり、鉄スクラップ資源が豊富な日本において、鉄リサイクルの機運が高まってくるのは当然の流れだと思います。
(じつはそれがなかなかできていないので、北越メタルさんは頑張っておられるわけです)
山崎エリナさんの写真集を通して、地域の鉄がまた息を吹き返して地域を支えるという世界が広がっていきますように。
こんなにでかでかとプロフィールが映し出されたのは、生まれて初めてなので、記念にアップ!
会場には、鉄スクラップの業者さんなどが来て下さり、こういう方々に支えられて、地域で出たスクラップが息を吹き返し、また地域を支えるという循環が起きているんだということに感じ入った私でした。
コロナ禍にあって、細心の注意を払いながら写真展やイベントの運営にあたってこられました北越メタルの皆さまに、深く感謝申し上げます。
10月には八重洲ブックセンターで写真展が開かれます。どうぞ、お楽しみに。
- この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
- 書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。