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news | 2024.06.10

本日発売『日本書紀〈一〉神代 世界の始まり』

ついに寺田惠子著『日本書紀〈一〉神代-世界の始まり』が発売となりました。

発売前にたくさんの予約注文をいただきました。
講演会でのチラシの配布、メルマガ・SNSなど、さまざまな形で紹介、宣伝いただいた方々に深く感謝いたします。

 

日本書紀書影斜め

冒頭、「ついに」と書きましたのは、本書はさかのぼること6年前、万葉の会(福田弥生さん主宰)で日本書紀講義をなさっていた寺田惠子先生との出会いから始まりました。今回はそのあたりのことを書かせていただきます。

講義は仁徳天皇の巻だったのですが、「民のかまど」のイメージのみだった仁徳天皇が、お妃様を巡って繰り広げられる人間模様がとても面白く、ドキドキしながら読み進めていきました。

そこへ寺田先生のじつに深い解説が入ります。

話の表層しか見えていなかったところに、その奥にある意味が加わっていきます。

 

「日本書紀は天皇の権威づけのための本なんて言われますが、それが覆されました」と先生に申し上げると、

「それが目的ならば、絶対に書かないような内容がたくさん入っているんです」と返ってきました。

 

これは本にして多くの方と共有したいと思い、テープ起こしをして講義録の体裁に整えて原稿をお見せするも(われながらなかなかの出来で、義妹から「面白い!こんな本を読みたい」と言われました)、

先生に「全巻はとても無理。それに神話の部分がややこしいのよ」と一蹴されてしまいます。

 

それから紆余曲折を何度も繰り返し、「ついに」その神話部の一冊が出版の日を迎えました。

寺田惠子先生には、最後の最後まで注意深くチェックいただき、講義のとき以上の現代語訳とすばらしい解説を加えていただきました。

そして、本づくりの過程では、カバーデザインはもちろん本文まるごとデザインしていただいた滝口博子さんには、ややこしい神話の部分を見事にデザインでカバーしていただき、どんなに感謝しても仕切れないほどエネルギーを注いでいただきました。

 

まさにプライスレスの情熱のもと、出来上がった本。

本書にはさまざまなエピソードがありますが、それはまた別の機会に。

下の写真は、シリーズのリーフレットの中面ですが、これも滝口さんのデザインです。

すべての皆さまに感謝して、これから全8巻の刊行をやり遂げたいと心を新たにしています。


この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。