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news | 2024.06.28

『日本書紀〈1〉神代』が朝雲新聞の書評に

寺田惠子著『日本書紀〈1〉神代』が2024年6月27日付の専門紙「朝雲」で紹介されました。

朝雲書評

本書を、的確に、またたいへん分かりやすく紹介いただいていますので、以下にその内容を掲げます。

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我が国最古の歴史書である「記紀」のうち、古事記は漫画にまでなって親しまれているが、日本書紀全30巻となると、関心はあっても容易には手が出ない。

そこで登場したのが全巻を読みやすい現代語に訳し、わかりやすい解説を伏した本書。年2冊、全8巻の刊行を予定し、第1巻は天地の始まりからいざなぎ、イザナミの神生み、アマテラスの誕生や天の岩戸隠れなど、神話の時代を経て第1代神武天皇に至る壮大な日本誕生のドラマだ。

神々の交わりから大地が生まれ、海、山、川、草木が生まれ、それらを司る神々が生まれる。我が国の正史に刻まれたおとぎ話のような神話が実は何を意味するのか。本書はそのあたりを丁寧にひもといていく。日本書紀の特徴である別伝(異なる言い伝え)への目配りも欠かさない。

著者は学習院女子大学などのほか社会人講座でも「記紀」の講義をしているが、参加者は例外なく「こんなに面白いとは思わなかった」と言うという。皇統を取り巻く謀反や謀略、中国、朝鮮との往来と戦い、律令国家への歩みなど、日本書紀には神話から続く波乱の歴史が刻まれている。第2巻の刊行が待たれる。

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「朝雲」は、自衛隊の皆さんが読まれる専門紙だそうです。日本の核となる国柄を本書を通じて味わっていただけるとありがたいです。

この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。