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blog | 2025.11.27
本日発売!『日本書紀〈4〉巨大古墳の時代』
ついに発売日となりました
『日本書紀〈4〉巨大古墳の時代』 全現代語訳+解説 寺田惠子 訳・著

©渡邊ちょんと
本書には、第16代仁徳天皇から第21代雄略天皇までが収録されています。
有名な「民のかまど」の物語が最初の方に描かれています。
高殿にのぼり、家々から炊煙が上っていない様子に人々の窮乏を察した仁徳天皇は、畿内ですらこの有り様なのだから、地方はもっと困窮しているはずだと、無税を断行されます。
3年後──炊煙がさかんに立ち上る様子に、「私はすっかり豊かになった。もう憂えることがない」と皇后に語りかけます。その間、皇居では修復せず、衣服も履き物も破れ尽くさないまでは新調されなかったとあります。
その後3年間、無税を続け、計6年間もの無税をつらぬきます。
炊煙が上がって豊かな時代が来たときには皇居は朽ち壊れ、倉庫は空になっていた。それに応えて、人々は喜んで皇居の修復に携わったと記されています。
史実かどうかはわかりませんが、これをもって聖帝─理想の為政者像として記したところに大いに意味があると感じています。
民が豊かになれば、自分も豊かなのだ、
たとえ住まいが朽ち果てようとも、衣類がボロになろうとも
──そんなお心をもつ為政者があることはありがたいことです。
皇室は今でもそのお心をつらぬいておられることは御製やお言葉に見られますね。
今の政治家の皆さんにも見習ってほしいものです。
さて、本書には「民のかまど」のほかにも、たくさんの伝説、エピソードが語られます。雄略天皇などはその欠点までも描かれています。
特に興味深いのは、女性たちの記述です。皇后や妃、皇女を巡る物語、事件が数多く出てきます。女性官僚も出てきますよ。

『日本書紀〈4〉巨大古墳の時代』
全現代語訳+解説 寺田惠子 訳・著 312ページ
11月27日発売 1900円+税
本書の詳しい内容は、こちらから>>>

- この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
- 書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。
