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タレル・デ・マリア

子育て・絵本

タレル・デ・マリア

菊池 歩 著

題字 柿沼 康二
書家/アーティスト

帯文 今中博之
ソーシャルデザイナー/アトリエインカーブ理事長
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会委員

これは「本」というかたちの「アート」
未知なる可能性は、無限だ

タレル・デ・マリア、それは……


タレル・デ・マリアとは、著者・菊池歩さんの造語です。
本書の締めにはこんな言葉があります。

James Turrellのように

またとない一瞬を

Walter De Mariaのように
見えて見えず 知って知れず

未知なるもの 可能性

 

James Turrellも、Walter De Mariaも、現代を代表する芸術家です。
それをつないだのが、『タレル・デ・マリア』

タイトルの秘密は、ぜひ手にとって感じ、考えてみてください。

本というかたちの“アート”




本書は1歳から17歳の子どもの絵画作品・造形作品で構成されています。

手にとってご覧になった方々はきっと驚かれるはずです、これが子どもの作品なのかと。
子どもたちが和紙や絵の具、トマトといったさまざまな素材と出会い、出来上がっていった作品です。

作品の下にあるのは、「No.36 いのちの旅 10-year-old boy」といった表記のみ。

 

しかし、ひとつの作品には、その背後に語り尽くせないほどの物語があります。

ページをめくっていくと、作品と作品が呼応と感応のリズムが旋律をなしているかのようです。

日本を代表するアーティストによるコラボ!


本の題字を担当してくださったのは、世界的書家で圧倒的な異才、アーティストの柿沼康二さんです。
柿沼さんによる新たな表現「マスキング・カリグラヒィティー」は『タレル・デ・マリア』によって誕生しました。
力強い作品が、著者の手によって なんとも清らかで愛らしい装幀となりました。

そして、帯文を書いてくださったのが、ソーシャルデザイナーで、現在東京オリンピック・パラリンピック組織委員会委員の今中博之さん。

 

消えていくような美しさ。
ひきとめようとする自分が生まれ直しはじめた。

アーティストたちが包み込んでくれた本という作品。タレル・デ・マリアが本というかたちのアートといわれるゆえんです。

 

手にされた方からのメッセージ(抜粋)


手にされた方◆これは菊池歩による詩集だ。(現代美術関係者)

◆とにかく美しく、かわいらしい。いま、ここにあります。(美術館職員)

◆今こそ素晴らしい著書を創られました。
日本のアールブリュットやアウトサイダーと交流しましたが、日本的ヒエラルキーを感じて距離を置きました。この本は、それらの概念を壊した善書です。ありがとう。(精神科医)

◆医療と美術の門戸を拓いてくれました。連携すべきはアートかもしれない。(小児科医)

◆美しいアート作品でした。実に美しい。(芸術家)

◆愛と愛らしさと、洗練された唯一のものに感じられました。ただ作品が並べられたなら、こんな感動はなかった。(経営者)

◆芸術家・菊池歩を敬愛しています。彼女は新しい人間のあり方を描き続けています。これを受け容れられない社会は衰弱へ向かうでしょう。深刻です。小さな一歩として、教育カリキュラムに入れたい。(美術大学教授)

◆掲載されている中の作品(実物)が欲しい。(海外ギャラリスト)

◆「タレル・デ・マリア」という言葉がひとつの用語(美術用語、医療用語、教育用語)となりそう。(小学校教諭)

◆ページを開く都度、ハッと心が動いたり安らいだり、不思議な感覚がしました。(華道家元)

◆僕が心ひそかに「天使」と呼んでいる著者が出版。寄る辺なき生を抱え持ち彷徨う人々の心を激しく揺さぶります。対象の可能性を無限に解放するまなざし、精神の耕作活動。心の荒地を開墾したい方に是非目にして欲しい良著です。(経営者)

◆表紙に見惚れ、吸い込まれ、ひらくことができない。(デザイナー)

◆どこを開いても気持ちが洗われます。心のお薬。(和太鼓奏者)

◆自治体の品格はこの本から始まる。(市議会議員)

◆固定観念、崩壊。発見と驚きへ…(アーティスト)

◆手垢をつけてはならないと感じるほどで、手袋つけてひらきました。(主婦)

◆とあるページに来た時に、お腹が動きました。(妊婦)

◆これをテキストに特別授業をおこないたい。(養護学校職員)

◆マリアのような菊池さんが出版された本。きっといつか忘れてしまうかもしれないもの、忘れてほしくないもの、簡単なことばじゃ語れないものが手の中でキラキしてました。大切にしよう。(現代アーティスト)からのメッセージ(抜粋)

 


菊池 歩 著『タレル・デ・マリア』
四六判、全カラー、128ページ
定価:1800円+税

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著者プロフィール

 

著者 菊池 歩(きくち・あゆみ)

菊池 歩 Ayumi Kikuchi 1970年生まれ。芸術家。鎌倉在住。2002年「TONBURI」にてデビュー。同年最上環境芸術祭にて「I was born.」発表。2003年文化庁山形県主催環境芸術の祭典にて「Universe」受賞。2004-2006年第3回越後妻有アートトリエンナーレ・大地の芸術祭へ参加、「こころの花~あの頃へ」発表、代表作誕生。エイズチャリティ美術展特別賞、感謝状授与。2013-2017年新庄市の環境芸術祭審査員。「ケハレをもって日本文化となす」など寄稿多数。他、障がいの有無問わずの「美術の日」など。

 

柿沼康二 Koji Kakinuma 1970年栃木県矢板市生まれ。東京学芸大学教育学部芸術科(書道)卒業。20062007年米国プリンストン大学客員書家を務める。2013年金沢21世紀美術館にて個展を開催。2012年春の東久邇宮文化褒賞、第1回矢板市民栄誉賞、第4回手島右卿賞、独立書展特選、独立書人50周年記念賞、毎日書道展酸/毎日賞(20代で2回) など受賞歴多数。現在、柿沼事務所代表取締役社長兼所属アーティスト/書家

 

今中博之 Hiroshi Imanaka 1963年生まれ。ソーシャルデザイナー。社会福祉法人素王会理事長。アトリエインカーブクリエイティブディレクター。公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会:文化・教育委員会委員、エンブレム委員会委員。厚 生労働省・文化庁:障害者の芸術振興に関する懇談会構成員、障害者文化芸術活動推進有識者会議構成員。イマナカデザイン一級建築士事務所代表。金沢美術工芸大学非常勤講師。