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東京下水道 設備創造

写真集

東京下水道 設備創造

山崎エリナ 撮影

わが国初の近代的下水処理場「三河島汚水処分場」誕生から100年、「東京下水道設備協会」設立40年。家庭、オフィス、工場から排出される「汚水」をきれいにし、地表に降る「雨水」を速やかに排除して街を浸水から守る。休むことなく続く開発、製造、メンテナンスの日々。
山さっきエリナが、その現場を活写!

本写真集では、設備機器製造会社技術者の活躍にスポットを当て、設備機器そのものとともに、工場での製造やオーバーホールの様子、水再生センターなどの現場での据付け、調整、試運転などに従事する姿を撮影。

2024年12月5日発売 ただ今、予約受付中!

下水道処理の仕組みに沿って構成

本写真集は、ポンプ、水処理、汚泥処理、監視室、電気室、現場盤の6つにカテゴライズして掲載しています。

その冒頭には、下水道処理の仕組みをイラスト化していますので、それぞれの写真がどの部分を担っているのかが分かるようになっています。


●ポンプ
地下深くの下水道管から流入する汚水を地上にある水処理施設までくみ上げるポンプは、内部のインペラ(羽根車)が回転して水をくみ上げるもので、東京で使われるポンプは流量も多く、くみ上げる高さも高いため巨大なものとなる。

●水処理
水処理施設では、主に沈殿と微生物の働きによって汚水をきれいにする。微生物が活発に活動するためには、大量の空気が必要で、送風機から送られた空気は反応槽内の散気装置から放出される。

●汚泥処理
水処理施設の第一・第二沈殿池で沈殿した汚泥は、水分が大量に含まれるため、濃縮および脱水を行ってから焼却する。汚泥処理のプロセスは環境負荷が高いため、省エネルギー、温室効果ガス排出削減、資源リサイクルなどの技術が発達している。

●監視室
水再生センター全体をリアルタイムで監視・制御する中枢で、各処理工程の状況、設備の稼働状態、異常検知の情報が集中管理される。オペレーターは、監視室のモニタリングシステムを通じてデータを収集・解析し、異常発生時には迅速に対応する。

●電気室
変圧器や配電盤、制御盤などが設置されており、水再生センター内のすべての電力供給と配電を管理する場所である。あらかじめプログラムされた自動制御のほか、監視室や現場盤からの手動操作により、各機械設備に安定した電力を供給し、システムの運用を支える。

●現場盤 各機械設備機器の運転操作は、中央の監視室から行うのが基本だが、日常の点検やメンテナンスの際にはそれぞれの機械設備の近くに起動・停止操作のための小型の制御盤である現場盤を配置する。大規模な機械設備の脇にある現場盤は、あまり目立たないが、維持管理には欠かせない存在である。

 

東京下水道 設備創造
B5版 オールカラー112ページ
定価2860円(2600円+税)
ISBN978-4-907461-46-1  C0072 
2024年12月5日発売 ただ今、予約受付中!

巻末には写真説明を付記。

山崎エリナ

プロフィール

山崎エリナ(やまさき・えりな)

エリナさんプロフィール

写真家 兵庫県神戸市出身。パリを拠点に3年間の写真活動に専念する。40ヵ国以上を旅して撮影を続け、エッセイを執筆。帰国後、国内外で写真展を多数開催。海外での評価も高く、ポーランドの美術館にて作品収蔵。第72回アカデミー賞にて名誉賞を受賞した映画監督アンジェイ・ワイダ氏からもその作品を高く評価された。ダイオウイカで話題になった自然番組・NHKスペシャル「世界初撮影!深海の超巨大イカ」(菊池寛賞受賞)では、スチールカメラマンとして同行し深海撮影。2018〜2022年は「山崎エリナ写真展 インフラメンテナンス」を福島、新潟、大阪、東京ビッグサイトなど全国各地で開催。橋梁、トンネル、道路のメンテナンス現場を撮影した写真集を発刊。これら一連の活動に対して、2019年にインフラメンテナンス大賞優秀賞(国土交通省)を、2023年にはインフラメンテナンス 特別賞(JSCE)を受賞。写真集に、『アイスランドブルー』(学研)、『サウダージ』(初版 ピエブックス)、『千の風 神戸から』(学研)、『ただいま おかえり』(小学館)、『アンブラッセ~恋人たちのパリ~』(ポプラ社)、『三峯神社』、『インフラメンテナンス~日本列島365日、道路はこうして守られている』、『Civil Engineers 土木の肖像』、『トンネル誕生』、『鉄に生きる~サスティナブルメタル 電気炉製鋼の世界』(以上、グッドブックス)がある。山崎エリナオフィシャルサイト http://www.yamasakielina.com