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社会読み物・自己啓発
日本書紀〈5〉海外との往来─緊張と受容─ 全現代語訳+解説
寺田惠子 訳・著
潜伏していた二王子の発見、
“暴君”武烈天皇の意味、
北陸から迎えた継体天皇、
朝鮮半島の動乱と欽明天皇期の仏教伝来
謎多き、5、6世紀の日本を読む!
二度にわたる皇統の危機
本書では、清寧天皇の後と武烈天皇の後、皇統の危機が訪れます。
一度目は、雄略天皇に父を殺され播磨に潜伏していた二人の王子を発見、清寧天皇には「はとこ」にあたる王子たちを迎え入れることで危機を回避。
二度目は、武烈天皇の後、五代さかのぼって応神天皇の血筋から継体天皇を北陸から迎え入れることによって危機を回避します。

挿画 ©渡邊ちょんと 潜伏していた二人の王子は、歌と舞で自らの出自を明かした
“暴君”武烈天皇の意味
これまでになかった暴君としての天皇像が突如として描かれます。
『日本書紀』の編纂者はなぜ暴君を描いて記録として遺したのか、さまざまな説がある中、寺田惠子先生がその意味に迫ります。

挿画 ©渡邊ちょんと 武烈天皇は皇太子時代、意中の影媛を大臣の息子に奪い取られた
周辺諸国の動乱と日本への援軍要請
5,6世紀の日本は、朝鮮半島との交流が盛んで、『日本書紀』によれば、朝鮮半島南部の任那には日本府があったとされます。
しかし半島には高句麗、新羅、百済、任那が、つねに領土争いをしていました。本書には百済の王からの度重なる援軍要請が語られています。

そうした対価として、仏教経典や仏像が送られていたようです。

第22代清寧天皇から第29代欽明天皇の時代、さまざまな物語と興味深い歴史の記述に彩られています。
どうぞ、お楽しみに!

日本書紀〈5〉海外との往来─緊張と受容─
四六判、並製、320ページ、ISBN978-4-907461-52-2
定価:2,200円(本体2,000+税)
二色刷、要所に水墨画、コラム、系図、地図を配置
発売、5月29日 予約受付中!
著者略歴

寺田惠子(てらだ・けいこ)
古事記学会理事、元学習院女子大学講師。
東京都出身。豪州シドニー大学を卒業後、日本女子大学大学院博士課程単位修了。湘南短期大学教授、学習院女子大学、和洋女子大学講師、上代文学会理事などを歴任。専門は日本上代文学。古事記、日本書紀、万葉集の講義は社会人講座等でも人気を博す。著書に『日本書紀 全現代語訳+解説〈一〉神代─世界の始まり』、同シリーズ『〈二〉建国と神々の祭り』、『〈三〉ひろがるヤマト』、『〈四〉巨大古墳の時代』(以上、グッドブックス)、編著書に『日本神話事典』『万葉ことば事典』(共編著、大和書房)などがある。
本書の主な内容(目次より)
第22代 清寧天皇
星川皇子の反乱/潜伏していた二王子の発見
海外諸国からの朝貢/◆◇清寧天皇が果たした役割
第23代 顕宗天皇
流浪の二王子/姉の飯豊青皇女、政務を執る
天皇の位を譲り合う兄弟御子/弟王子の即位
父の亡骸の場所を知る老女 /「雄略天皇の御陵を壊したい」
第24代 仁賢天皇
顕宗天皇の皇后の自害
第25代 武烈天皇
大臣父子の横暴/影媛への求婚と歌の闘い/「影媛あはれ」
平群真鳥の塩の呪い/暴虐な行動/◆◇「暴君武烈天皇」が暗示するもの
第26代 継体天皇
皇統の危機/男大迹王をお迎えにあがる
広範な基盤をもつ天皇/天皇は耕作し、后妃は養蚕する
八人の妃と天皇の勢力地盤/任那割譲/夜明けの恋歌
春日皇女の悲しみ/伴跛(はえ)の新羅侵攻/大和への遷都
磐井の反乱/加羅国と新羅の協定の破綻/任那からの救援要請
「継体」の意味/◆◇易姓革命に対するアンチテーゼ
第27代 安閑天皇
后妃のための屯倉(みやけ)/ 田の献上を惜しんだ者、進んで差し出した者
瓔珞(くびたま)盗難事件と武蔵国造の争い/各地に屯倉と部民を設置
第28代 宣化天皇
「食料は天下の根本」──食料備蓄の詔/朝鮮半島の緊張
■コラム 欽明天皇と安閑・宣化天皇の二朝並立説について
第29代 欽明天皇
二頭の狼と秦大津父(はだのおおつち)/百済の聖明王、任那再建を語る
天皇の任那再建の詔勅/◆◇「任那日本府」の示すもの
聖明王、任那の代表と日本府を招集する/膳夫臣巴堤便の虎退治
高句麗の内乱/百済の救援軍要請/百済、高句麗から漢城を取り戻す
仏教の公伝/新羅が漁夫の利(漢城)を得る/高句麗、新羅と共謀して南下
五経博士の交代/聖明王の無念の死/任那滅亡/新羅からの外交使節
新羅遠征と妻たちの悲劇/■コラム 大伴狭手彦の伝説


