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blog | 2016.12.15
ダイエットしてもコンプレックスは消えない!?
ダイエットして痩せれば、きっと周りの目が変わり、自分が好きになれる。
そう誰もが思ってダイエットしているはずです。
だけど、ダイエットが成功しても自分のことが好きになれない人は大勢いるということを、知っていますか?
痩せてもコンプレックスはエンドレスに続く
私たちは自分の体型に不満があるから、ダイエットして痩せなくては!と思っています。
だけど、もしも痩せてスマートな体型になったとしても、
「リバウンドするのでは?」
「思ったほど理想の体型に近づかない」
と、次の悩みを持ってしまいそうな予感がしませんか?
太っていたときの自己嫌悪感はダイエットで解消すると信じて頑張ってきたのに、痩せたら痩せたで、自分の体型に対する不満はまた湧いてくるのです。
それはなぜでしょう?
答えは簡単です。
目指しているのが「あり得ない」体型だからです。
胸は大きく、ウエストは細く、ムダな肉はなく、女らしい丸み…
さて、ここで質問です。
あなたが今の体重の10%を、1カ月で落としたとします。
胸のボリュームはそのままで、顔と二の腕とウエストと太ももだけが劇的に細くなり、かつ健康的に肌や髪のハリツヤが良くなると思いますか?
ぽっこりお腹だけが凹んで、腰やお尻の丸みは維持できると思いますか?
答えはNOです。
そんなことはあり得ないのです。
雑誌やテレビCMで見る芸能人やモデルさんのような体型になるには、それに近い骨格や筋肉が必要です。
私たちは生まれ持った骨格を変えることはできませんし、筋肉のつき方には遺伝が大きく関係しています。
つまり、努力では変えられないのです。
世の中のほとんどの女性は、思い描くとおりの体型になんてなれないのです。
でも、それがどうしたというのでしょうか。
モデル体型と幸せは、イコールではありません。
体型を変えることと、コンプレックスを消すことは別
ダイエットしなきゃ → 失敗した → こんな自分が大キライ
ダイエットしなきゃ →成功した! →もっときれいにならなきゃ→ 思ったとおりの体型になれない→ 疲れちゃった→ やっぱり自分が大キライ
こんなルーティンを繰り返すうちに、過食や過食嘔吐、拒食といった摂食障害をおこしたり、うつなどの精神障害が発症したりすることもあります。
ダイエットばかり気にして頑張って、余計に自分を苦しめるなんて、エネルギー(お金と時間)の無駄遣いですよね?
体型を変えても、コンプレックスを消すことはできないのです。
痩せたのに、電車で自分の幅が気になる!
ぽっちゃりさんだった女性が、大幅なダイエットに成功して細すぎるくらいになったというのに、電車で7人掛けの椅子に座る際、
「幅をとりすぎていると周りの人たちに思われて、嫌がられているんじゃないか」
と気になって、肩を細めて小さくなってしまうといった話をよく聞きます。
これは、心が「自分は太っている」「自分はいつも嫌われてしまう」という認識を払拭できないままなのが原因です。ダイエットの成功がコンプレックスの解消と直接関係していない証拠とも言えます。
彼女に必要なのは、もうダイエットではありません。
「自分を好きになる」ということです。
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- この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
- 書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。