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blog | 2023.05.25
『悲しまないで、そして生きて』の誕生秘話
鈴木秀子先生の新刊『悲しまないで、そして生きて』が生まれたのは、28年前のある出来事がきっかけでした。今回はそのことを書かせていただきます。
あなたのお子さんは目には見えないけれど、
こうして働いてくれたじゃありませんか。
こうして働いてくれたじゃありませんか。
良い本になりましたね。
『悲しまないで、そして生きて』の見本刷りをお持ちしたとき、
著者の鈴木秀子先生にこう言われました。
著者の鈴木秀子先生にこう言われました。
28年前、私の次男は生後2ヵ月でこの世を去りました。
広尾の日赤医療センターで出産し、そのままICUに運ばれて…
広尾の日赤医療センターで出産し、そのままICUに運ばれて…
次男は何のためにやって来て、しっかりと抱かれることもなく逝ってしまったのか。
その意味を知りたくて、私は本を読みあさりました。
その意味を知りたくて、私は本を読みあさりました。
ちょうどそのころ、鈴木秀子先生の新刊『在すがごとく死者は語る』が発刊されたのです。
幼くしてこの世を去り、母を慰めるためにやって来た子供の話が2つ入っていました。
私には次男からのメッセージはなかったけれど、この事実を受け入れることができるようになりました。
私には次男からのメッセージはなかったけれど、この事実を受け入れることができるようになりました。
それから何年も経って、鈴木先生に月刊誌の仕事でインタビューをする機会をいただき、先生がいらっしゃる修道院をお訪ねしたら、なんと日赤医療センターのすぐそばでした。
インタビューの後、先生の本に救われたお礼を言うつもりが、母乳を持って通った当時を思い出し、先生の前で大泣きしてしまいました。
そして今回、別企画を先生との間で進めていたところ、あの本が文庫本化もされずにいること知りました。
私の周りに愛する人を亡くし、深い悲しみの中にいる方が何人もいらしたこともあり、もう一度あの本を蘇らせたいという気持ちが湧いてきました。
そうして、鈴木先生にお願いして、少し手を入れ、タイトルも変えて出させていただいたのが『悲しまないで、そして生きて』です。
死はだれにもやって来ます。しかし死について表立って語るのは出版界でタブー視されていました。それを打ち破ったのが鈴木秀子先生でした。
だから、先生の元にはたくさんの不思議な体験が寄せられます。それを本人に取材し、許可を得て一冊にされたのです。
多くの方に手に取っていただき、生きる力にしていただきたいと思います。
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- この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
- 書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。