blogブログ
news | 2026.10.23
日経新聞の書評欄に『トランプ関税交渉の記録』
赤澤亮正著『トランプ関税 交渉の記録』が日経新聞の書評欄に掲載されました。
日本経済新聞2026年10月22日付夕刊
評者は、早稲田大学教授で経営学者の入山章栄氏です。
本書でいちばん伝えたかったことを見事にまとめてくださっていて、感動すら覚えました。
ーーー以下本文ーーーーーー
「現役閣僚がたった1年前に行ったトランプ政権との激しい交渉の過程を書き記した」というだけでも価値がある。しかし本書はそれを超えて、交渉術の教科書のような側面がある。日米関税交渉を担った著者の赤澤氏は国交省時代から政府間交渉のプロだった。
交渉で重要なのはまず互いに高いボールを投げ合い、そこから妥協点を見出すプロセスだ。そこには互いの信頼関係が不可欠だ。よく知られる話だが、赤澤氏は2025年4月に日本の交渉代表の任についてから約半年で10回も渡米。この度重なる訪問が日本側の本気を米側に信じさせることになった。
さらに特筆すべきは、日本政府側の「ワンチーム」ぶりである。外務省、財務省、経済産業省という縄張り争いをしかねない官庁トップたちが、この時ばかりは一致団結し、不眠不休で対策に当たっていたこともわかる。
もちろん実態は、本書でかけないさらにドロドロとした部分もあっただろう。それを踏まえても、本書は一読の価値がある。個人的には、ところどころで滲み出る赤澤氏の人柄や「あきらめの悪さ」も読みどころだ。

本書の詳しい内容は、こちらから>>>


- この記事の作成者:良本和惠(よしもと・かずえ)
- 書籍編集者。1986年人文社会系の出版社で書籍編集者としてスタート。ビジネス系出版社で書籍部門編集長、雑誌系出版社で月刊誌副編集長をへて独立。2013年夫と共に株式会社グッドブックスを立ち上げる。趣味は草花や樹木を眺めること。
